成長する暗号資産 XLM(ステラ・ルーメン)~次の局面は雲抜けか、それともボリンジャーバンドの拡張か~

Daily Market Report 2022/1/12

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関心の低下、それでも・・・

キーワード「XLM」で検索したGoogleTrends結果および当社クローズレートより当社作成

上図は直近一年間に、キーワード「XLM」で検索したGoogleTrendsの結果である。

指定した期間の中で、最も「XLM」というキーワードが検索された日を100として相対的な推移を示している。

2021年の年始にGoogle Trendsの検索値は100をマークしているが、結果的にここがピークとなっていることがわかる。

2021年5月にXLM/JPYは一時80円台まで買い進まれたものの、ここでも検索値は80にとどまっていた。

2022年1月現在、XLM/JPYの価格は30円付近で横ばい傾向となっているが、Google Trendsの検索値は9まで下落し、昨年1月の10分の1以下となっている。

人々のXLMへの関心は薄れてしまったのだろうか?

保有高:増加傾向

JVCEA統計情報 (https://jvcea.or.jp/about/statistics/)より当社作成

上図はJVCEAが発表している国内の暗号資産交換業者における現物XLMの保有状況を表したものである。

2021年4月から5月にかけてXLM/JPYの価格は上昇したが、XLMの保有高はほとんど変わらなかった。

このことからXLMの利確売りに動いた投資家が少なかったことが読み取れる。(上図4月の赤丸の箇所)

XLM/JPYの価格の上下に左右されて円換算評価額は変化しているが、XLMの保有高は緩やかに増加し続け、2021年11月時点では3.6億XLMの保有高となっている。(上図11月の赤丸の箇所)

Google Trendsの結果では人々の関心は薄れているように見えたが、保有高は増加し続け、一定の買い需要があることが読み取れる。

2021年度の騰落率:120%

当社クローズレートより作成

上図は2021年のXLM/JPYの騰落率をグラフにしたものである(2021/1/1基準)。

2021年度は120%のプラス成長で終わった。2021年4月から5月の上昇局面では400%以上になったが、その後は大幅下落し、8月以降は100%から250%の間を上下して、最後は120%で着地した格好となった。

さて、2021年度はプラス成長となったXLMだが、2022年はどうなるだろうか?テクニカルの視点から検証してみよう。

フィボナッチ・リトレースメントによる分析

XLM/JPY 週足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
XLM(ステラ・ルーメン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、XLM/JPYの週足チャートに5/10の高値84.392円と7/19の安値21.053円を結んで、描画ツールにあるフィボナッチ・リトレースメント一目均衡表およびボリンジャーバンド(±2σ)を反映させたものである。

<現状>

XLM/JPYは2021年10月にフィボナッチリトレースメントのオレンジのライン(38.2%:45.248円)の上抜けに失敗し、そこから下落している。

現状はボリンジャーバンド-2σがサポートラインとして機能し、26円台で下げ止まっている。

<シナリオ1>:上昇シナリオ

上昇シナリオにおける最初のターゲットはフィボナッチリトレースメントの赤のライン(23.6%:36.001円)となるだろう。

赤のライン付近に一目均衡表の雲はなく、ここは案外あっさりと上抜けるかもしれない。

しかし、次のターゲットとなるオレンジのライン(38.2%:45.248円)の突破には相当程度の力が必要かもしれない。

2021年の10月と同様にオレンジのライン付近に雲が広がり、ボリンジャーバンド+2σもレジスタンスラインとして行く手を阻んで来る可能性もあるだろう。

ただし、一目均衡表の雲は厚くなく、上方へブレイクするようだと、次のターゲットである52円台が見えてくる局面も想定しておきたいところか。

<シナリオ2>:下落シナリオ

現状、ボリンジャーバンドは横ばいとなっており、現値は-2σをサポートラインとして推移しているように見える。

今後、ボリンジャーバンドが拡張するような下落基調となった場合、-2σに沿って現値が推移する、いわゆるバンドウォークとなる展開が下落シナリオとなる。

バンドウォークが発生した場合は、強いトレンドの発生とみなされ、下落幅も大きくなる可能性が高い。

こうした展開となった場合は、フィボナッチリトレースメントの白のライン(0.0%:21.053円)がターゲットとなるだろう。

下落トレンドが強い場合、白のラインの下にはサポートとして機能するものがなく、このラインを割り込むと下落速度はさらに速くなる可能性がある。

このケースでは、2020年11月頃の価格帯となる10円も視野に入れることが必要かもしれない。

(1/11午後8:30時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

1/11の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は3.70%、中央値は4.04%、標準偏差は1.40%となった。

最大上昇銘柄はENJ/JPY6.72%、最小上昇銘柄はBCH/JPY1.36%

最大上昇銘柄のENJ/JPYは、オープンから上昇基調。261円(ピボットポイント・R1、日足5日移動平均付近)で引けた。

最小上昇銘柄のBCH/JPYは、43,113円(日足5日移動平均付近)で引けた。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

1/11の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.28%、中央値は6.49%、標準偏差は1.08%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はENJ/JPY8.40%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY4.61%となった。

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2022-01-12
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