レバレッジ取引のロスカットルールについて
レバレッジ取引の安心・
厳格なロスカットルール
レバレッジ取引にはロスカットルールがございます。ロスカットルールとはお客様が保有しているポジションが、一定の水準以上に損失を被った場合、損失の拡大を防ぐため、保有しているポジションを強制的に決済することをいいます。レバレッジ取引では相場の状況によっては大きな損失を被るばかりか、預託された証拠金すべて、さらには追加の損金を支払わなくてはならなくなります。そこで【DMM Bitcoin】ではお客様の損失額がある一定の水準に達した時点で強制的にお客様の保有されているポジションすべてを決済するロスカットルールを採用しています。原則としては最低限の資金は温存されますが、相場の状況等によっては預託された証拠金以上の損失が発生することがあります。
当社ではお客様の損失の拡大を防ぐため、証拠金維持率が50%以下になった場合にロスカットルールが発動し、全ての未約定注文(現物取引における注文を含みます。)の取消及び保有する全ての暗号資産を売却、並びに全ての未決済ポジションをお客様に事前に通知することなく決済(ロスカット)します。
※未約定注文につきましては、レバレッジ取引の注文だけでなく、現物取引の注文も取り消されるためご注意ください。
ロスカットが発生する事例
ここでは、Ⅰ 60万円の入金から、Ⅱ 新規注文を行い、Ⅲ 新規注文が約定、Ⅳ 証拠金維持率がロスカットラインに達しロスカットが執行されるまでの流れを、DMM Bitcoinのトレード口座情報を用いてご説明します。
※各用語の説明及び計算式については、ページ最下部に記載がありますのでご参照ください。
Ⅰ
入金する
入金した日本円をウォレット口座からトレード口座に振り替えると、これが預託証拠金として反映されます。
このときの口座状況
①建玉可能額 | ¥600,000 |
②注文証拠金 | ¥0 |
③ポジション必要証拠金 | ¥0 |
④預託証拠金残高 | ¥600,000 |
⑤純資産額(④+⑥+⑦) | ¥600,000 |
⑥約定評価損益((1)+(2)) | ¥0 |
(1)建玉評価損益 | ¥0 |
(2)レバレッジ手数料 | ¥0 |
⑦指値スプレッド評価損 | ¥0 |
⑧振替可能額 | ¥600,000 |
⑨証拠金維持率 | - |
Ⅱ
新規注文をする
現在のレート レバレッジBTC/JPY Bid/売:5,000,000 Ask/買:5,020,000
レバレッジBTC/JPY 「新規」「0.2BTC」「買い」「指値5,010,000」で注文をしたとき
〈現在の取引状況〉
未約定の新規注文・・・BTC/JPY 新規買 数量:0.2 指値スプレッド評価損:-4,000円
このときの口座状況
①建玉可能額 | ¥96,000 |
②注文証拠金 | ¥500,000 |
③ポジション必要証拠金 | ¥0 |
④預託証拠金残高 | ¥600,000 |
⑤純資産額(④+⑥+⑦) | ¥596,000 |
⑥約定評価損益((1)+(2)) | ¥0 |
(1)建玉評価損益 | ¥0 |
(2)レバレッジ手数料 | ¥0 |
⑦指値スプレッド評価損 | ¥-4,000 |
⑧振替可能額 | ¥96,000 |
⑨証拠金維持率 | - |
Ⅲ
新規注文が約定
Ask/買のレートが指値注文の価格に達したことにより、新規注文が約定しました。
60万円のご資金でおよそ100万円分(5,010,000円×0.2)のお取引ができております。
新規注文が約定すると「②注文証拠金」「⑦指値スプレッド評価損」は解消され、ポジションを保有することによって「③ポジション必要証拠金」と「⑥(1)建玉評価損益」が発生します。
現在のレート レバレッジBTC/JPY Bid/売:4,990,000 Ask/買:5,010,000
- 〈現在の取引状況〉
- 未約定の新規注文・・・なし
- ポジション・・・BTC/JPY 新規買 数量:0.2 建玉評価損益:-4,000円
このときの口座状況
①建玉可能額 | ¥97,000 |
②注文証拠金 | ¥0 |
③ポジション必要証拠金 | ¥499,000 |
④預託証拠金残高 | ¥600,000 |
⑤純資産額(④+⑥+⑦) | ¥596,000 |
⑥約定評価損益((1)+(2)) | ¥-4,000 |
(1)建玉評価損益 | ¥-4,000 |
(2)レバレッジ手数料 | ¥0 |
⑦指値スプレッド評価損 | ¥0 |
⑧振替可能額 | ¥97,000 |
⑨証拠金維持率 | 119.44% |
Ⅳ
ロスカットが発生
レートが下落したことにより、証拠金維持率がロスカットラインに達しました。
現在のレート レバレッジBTC/JPY Bid/売:2,680,000 Ask/買:2,700,000
- 〈現在の取引状況〉
- 未約定の新規注文・・・なし
- ポジション・・・BTC/JPY 新規買 数量:0.2 建玉評価損益:-466,000円
このときの口座状況
①建玉可能額 | ¥-134,000 |
②注文証拠金 | ¥0 |
③ポジション必要証拠金 | ¥268,000 |
④預託証拠金残高 | ¥600,000 |
⑤純資産額(④+⑥+⑦) | ¥134,000 |
⑥約定評価損益((1)+(2)) | ¥-466,000 |
(1)建玉評価損益 | ¥-466,000 |
(2)レバレッジ手数料 | ¥0 |
⑦指値スプレッド評価損 | ¥0 |
⑧振替可能額 | ¥0 |
⑨証拠金維持率 | 50.00% |
※実際のお取引では、上記の口座状況になった瞬間にポジションが決済され下記の口座状況になります。
※証拠金維持率がロスカットラインに達した段階で、「未約定注文(現物取引における注文を含みます。)」及び「現物暗号資産」を保有している場合は、未約定注文は取り消され、保有する全ての現物暗号資産は売却されます。
未約定の注文及び売却可能な現物暗号資産がないため、ロスカット(ポジションの自動決済)が執行されます。
- 〈現在の取引状況〉
- 未約定の新規注文・・・なし
- 現物暗号資産・・・なし
- ポジション・・・なし
ポジションが
強制決済された後の口座の状態
①建玉可能額 | ¥134,000 |
②注文証拠金 | ¥0 |
③ポジション必要証拠金 | ¥0 |
④預託証拠金残高 | ¥134,000 |
⑤純資産額(④+⑥+⑦) | ¥134,000 |
⑥約定評価損益((1)+(2)) | ¥0 |
(1)建玉評価損益 | ¥0 |
(2)レバレッジ手数料 | ¥0 |
⑦指値スプレッド評価損 | ¥0 |
⑧振替可能額 | ¥134,000 |
⑨証拠金維持率 | - |
ポジションが自動決済されたことにより、-466,000円の損失が確定しました。
損失分が預託証拠金残高から日本円で差し引かれた結果、預託証拠金残が134,000円になりました。
レバレッジ取引をされる場合は、証拠金維持率にご注意の上、余裕を持ったご資金の範囲内でお取引ください。
〈各用語の説明と計算式〉
①建玉可能額
その時点で新規ポジションに利用できる証拠金額(円換算された金額)
純資産額-(ポジション必要証拠金+注文証拠金)
②注文証拠金
未約定の注文に係る証拠金(円換算された金額)
買いの場合:現在のBid×数量÷2(レバレッジ2倍)
売りの場合:現在のAsk×数量÷2(レバレッジ2倍)
③ポジション必要証拠金
その時点のポジションを持つために必要な証拠金(円換算された金額)
買いの場合:現在のBid×数量÷2(レバレッジ2倍)
売りの場合:現在のAsk×数量÷2(レバレッジ2倍)
④預託証拠金残高
トレード口座内の取引日基準の残高(円貨及び暗号資産)
※トレード口座内の暗号資産は所定の掛目で円換算されます。
※建玉評価損益は含まれません。
⑤純資産額
その時点でトレード口座内に保有する資産額(円評価された金額)
※トレード口座内の暗号資産は所定の掛目で円換算されます。
預託証拠金残高+約定評価損益+指値スプレッド評価損
⑥約定評価損益
その時点のポジションに対する評価損益(円換算された評価額)
建玉評価損益+レバレッジ手数料
(1)建玉評価損益
その時点のポジションに対する評価損益(円換算された評価額)
※レバレッジ手数料は含まれません。
買いの場合:(現在のBid-新規約定時のAsk)×数量
売りの場合:(新規約定時のBid-現在のAsk)×数量
(2)レバレッジ手数料
ポジションに対する手数料(ロールオーバー時に発生)
前日終値の仲値×数量×0.04%
⑦指値スプレッド評価損
未約定の有効な注文がある場合の当該銘柄のBidとAskの価格差に相当する金額
※取引システムの画面上はマイナス表記となります。
(現在のBid-現在のAsk)×数量
⑧振替可能額
その時点でウォレット口座へ振替できる金額
預託証拠金残高-(ポジション必要証拠金+注文証拠金+指値スプレッド評価損)+約定評価損
⑨証拠金維持率
お客様が保有するポジションに係るポジション必要証拠金に対する純資産額の比率
(純資産額-注文証拠金)÷ポジション必要証拠金×100