LTC(ライトコイン)、下げ止まりポイントの節目を模索

Daily Market Report 2021/06/28

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LTC、1万円での攻防やむなしか

LTC/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、LTC/JPYの日足チャート(期間:2021年初~現在)である。

LTC/JPYは、5/19に④34,000円ラインを明確に割り込んで以降、下落トレンドへ転換し、特に反発局面を見せることなく、②18,000円を割り込むまで下落。足元では①10,000円まで接近している。
(下落トレンドへの転換の見極めについてはこちらをご参照ください。Daily Market Report 2021/05/28「LTC(ライトコイン)、調整後のシナリオは?」<シナリオ2>参照)

これまでの推移を振り返ると、5/10に44,000円付近まで上昇したが、その後、過熱感や株式市場の続落を背景に暗号資産市場にも警戒感が広がり、買いが続かず、5/16に④34,000円ラインのサポートラインを下方ブレイクしたことが、下落トレンドの起点となっている。
5/19には③25,000円で下げ止まることなく、②18,000円ラインを下回り一時、14,000円程にまで下落し、調整を要した。

この期間中の推移を、以下に整理する。

第1次下落トレンド期間:期間は5/16~5/19。5/16の④34,000円ラインを下方ブレイクが起点となった。その後、数日のもみ合い期間はあったが、5/19に再び下げ足を強めると③25,000円ラインでは支えきれずに、一時的に②18,000円ラインを下回るまで同日で大幅下落することとなった。

もみあい期間:期間は5/19~6/18。30営業日。②18,000円ラインを中心線に挟み、もみあいが継続した期間。後半にかけては、レンジ形成の中で値幅が②18,000円ラインに収束するパターンとなったことが特徴といえる。

第2次下落トレンド期間:6/18から現在。10営業日が経過。もみあい期間中の収束パターンから6/21に下放れした値動きが起点となった。第1次下落トレンド期間と比較すると、相対的に緩やかな値動きで推移している。

以上のとおり、足元では下落のスピードも緩やかになっているものの、参加者の意識が集中する下げ止まりポイントも見当たらない状況のため、下値模索が継続している。

次に今後のシナリオを整理したい。

<シナリオ1>:レンジ形成、反発局面入り

シナリオ1は、①10,000円ラインへ向かう過程で下げ止まり、レンジ形成もしくは反発を見せる展開である。

②18,000円ラインを下方ブレイクした6/18以降、反発ポイントを模索しているように見えるが、直近では①10,000円ラインが反発ポイントの候補となろう。
このシナリオにおいては、①10,000円ラインでの下押しにより、サポートを確認した後、レンジ形成を経て反発する展開を想定するものである。

その場合、レンジ上限の目途としては、②18,000円が想定され、レジスタンスラインとなっているこの価格をブレイクするかが注目される。

<シナリオ2>:下方ブレイク、そして低迷期へ

LTC/JPY 週足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

次にシナリオ2は、明確に①10,000円ラインを下方ブレイクするシナリオである。

18,000円回復に時間を要するようであると、上値の重さが極度に意識される展開は想定しておいた方がよいかもしれない。
この場合、市場が10,000円割れを試してくる可能性には注意が必要だ。
①10,000円ラインは、2021年1月安値以来のサポートラインであるため、LTC/JPYの”最後の砦”といえる。
このサポートラインを割ることで、年初来安値を更新することになり、以降も下値模索が継続する展開を余儀なくされるであろう。

10,000円を割り込んでくると、次のターゲットはどこになるのであろうか。

上図のLTC/JPYの週足チャート(期間:2019年初~現在)を見てみると、長期的な節目水準を勘案すると、下限3,000円ラインまでの下値を想定する局面も視野に入れておくことが必要かもしれない。

(6/27午後11:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

6/27の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフのとおり。

平均値は2.63%、中央値は2.40%、標準偏差は1.13%となった。
最大上昇銘柄はBTC/JPY4.82%、最小上昇銘柄はXRP/JPY0.96%

最大上昇銘柄のBTC/JPYは反発。360万円台で揉み合う展開が続いていたが、朝方に上昇し380万円を付けた。

最小上昇銘柄のXRP/JPYは小幅上昇。全面高の好地合いに支えられ、午前中は71円まで上値を伸ばしたが、正午から値を下げ67円台まで下落。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

6/27の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフのとおり。

平均値は6.83%、中央値は6.52%、標準偏差は1.71%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPY11.70%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONA/JPY4.74%となった。

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2021-06-28
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