LTC(ライトコイン)、調整後のシナリオは?

Daily Market Report 2021/05/28

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2週連続の大幅陰線から反発

LTC/JPY 週足 Bidチャート1(当社取引ツールより作成)
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上図は、LTC/JPYの週足チャート(期間:2019年初~現在)である。

2020年10月から始まった上昇局面において、足元では、5月10日に2017年12月以来の高値44,000円に達している。その後は、2週連続で大幅陰線をつけ、12,000円程度まで大きく調整した。

今週は陽線となり、15,000円下値確認後、現在は20,000円台まで反発している状態だ。

一般的に、大幅陰線の確認は、“上昇トレンドから下落トレンドへの転換”と表現されるが、今回の反発局面がトレンド転換を見極める重要な場面となっている。

改めて、以下、節目水準について整理を行いたい。

①3,000円ライン(上図赤線):2019年1月以降における最下限のサポートラインとなっており、長期においてLTC価格形成の基点の役割を担う。

②10,000円ライン(上図白線):2019年1月以降において、レジスタンスラインとして機能していた水準。2019年8月の半減期イベントでは、一時的に上方ブレイクするも、イベント消化後にはレンジ後退であっさりブレイク。その後は明確なレジスタンスラインとして確認された。
(「ライトコイン(LTC)の半減期とは?価格にいつどんな影響が?」参照)

③15,000円ライン(上図青線):2019年8月の半減期イベントにおいて、ピークをつけた水準。2021年1月には、この節目を境の攻防戦が繰り広げられたが、上方ブレイクしたことにより、売り圧力が存在しない “新たなステージ”入りとなった。

④25,000円ライン(上図緑線):“新たなステージ”入り以降に、2か月程度の期間でレジスタンスラインとして機能した水準。今後の上昇トレンド継続を判定する節目としても重要な水準である。

次に今後のシナリオを整理する。

LTC/JPY 週足 Bidチャート2(当社取引ツールより作成)

<シナリオ1>:上昇トレンド継続の可能性を残す
③15,000円ライン(上図2白線)がサポートとして機能し、反発する動きが継続するシナリオである。
大きく捉えると、今回の下落は上昇トレンドの過程における一時的な調整局面だと考えるシナリオだ。
その場合、④25,000円ライン(上図1緑線)への戻りを第一弾の抵抗としつつ、④25,000円ラインを上方ブレイクすることによって、2020年から続く上昇トレンドが継続する可能性を残すシナリオとなる。
目下、25,000円の回復が重要であろう。

<シナリオ2>:反発止まり、下落トレンド入りを確認
今週の反発局面が終了し、再び下落となるシナリオである。
その場合、再度③15,000円ライン(上図2白線)への下押しを試す展開が想定できる。
特に、③15,000円ライン(上図2白線)でのサポートに失敗した場合は、2020年から続く上昇トレンドが終了することとなり、下落トレンド入りを確認するきっかけとなる可能性があるだろう。
その場合、循環起点の5,000円程度までの下値も想定する必要があるだろう。

(5/28午前3:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

5/27の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は3.44%、中央値は1.08%、標準偏差は5.49%となった。

最大上昇銘柄はQTUM /JPY15.79%、最大下落銘柄はETC /JPYの-2.15%

最大上昇銘柄のQTUM/JPYは4日続伸。1,250円高値をブレイクしたことや、ビットコインドミナンス低下を意識され、上げ足が続いた。

最大下落銘柄のETC/JPYは、8,500円を上値目途として意識され、伸び悩む展開となった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

5/27の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は13.29%、中央値は12.35%、標準偏差は3.39%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPY18.78%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY8.46%となった。

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2021-05-28
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