半減期の期待からかLTCは10%を超える上昇!ビットコインの行方を握るカギは?

Daily Market Report 2022/12/8

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当社取扱い24銘柄の騰落率

騰落率ランキング(期間2022/11/22 – 2022/12/6)
当社クローズレート(Bid)より作成

上図は、2022/11/22~12/6における当社取扱い銘柄の騰落率のランキングである。

24銘柄のうち18銘柄が上昇しており、先月初旬のFTXショックから市場心理は幾分持ち直したようにもうかがえる。

暗号資産の代名詞であるBTC(ビットコイン)は3.25%上昇と、上昇率は他銘柄に劣る部分があるものの、ここ数日は220万円付近を底として底堅く推移している。

上位の銘柄に注目してみると、LTC(ライトコイン)、LINK(チェーンリンク)、ETH(イーサリアム)、AVAX(アバランチ)の上昇は8%を超え、中でもLTCは11%を超えた。

LTCは、11/22に大きく上昇し翌11/23には節目である10,000円を上抜け、それ以降は10,000円付近を揉み合う形で推移。一時11,000円を超える場面があるなど、LTCには注目が集まっているようだ。

LTCが上昇した理由として、2023年夏頃に予定されている半減期の影響が考えられる。

過去に起きた2度の半減期イベントでも価格上昇と大規模な調整を繰り返しており、今回も同様の事象と見受けられる(11/23 コインテレグラフ)。

AVAXも大きく伸ばしており、理由として中国の電子商取引会社の子会社が、インフラストラクチャーの提供においてアバランチブロックチェーンのサポートを発表したことが挙げられる(12/3 Avalanche公式Twitter)。

次項では、BTCのチャートを用い暗号資産関連のニュースを振り返る。

BTCのチャートで見る11/22からのニュース

BTC/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2022/11/20~12/6のBTC/JPY日足Bidチャートにニュースを記載したものである。

(1)FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨公開
日本時間11/24未明にFOMCの議事要旨が公開された(11/24 ロイター)。

公開された内容では、政策立案者のかなり多数が利上げペースの鈍化と早期減速について同意しており、リスク資産である株や暗号資産に追い風となった。

(2)パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の発言
日本時間12/1未明にパウエル議長が講演を行った。(12/1 CoinPost)。

利上げペースの減速について言及し、12月の利上げ幅縮小を示唆。BTCは大きく値を伸ばし、終値は230万円を超えた。

(3)ISM非製造業景況指数発表
12/5にISM非製造業景況指数が発表された(12/7 JIJI.com)。

市場予測に反して改善したものの、12/2に発表された非農業部門雇用者数の結果と相まってインフレ抑制のための利上げ長期化懸念が台頭。景気後退を招くとの見方が強まってしまい、米株市場は下落基調に。

今後のキーはやはり…?

FTXショックから下落基調であった暗号資産市場であるが、BTCを含め直近では底堅い値動きを見せている暗号資産もある。

元の水準に戻るにはしばらくかかることが予想されるが、今後の暗号資産市場はどのような動きを見せるのだろうか。

12/13にCPI(消費者物価指数)が発表される。

11/10にCPIが発表された際には、市場予想を下回る伸び率だったため、利上げペース鈍化への期待からか、米株市場は大幅に反発。NYダウ平均は前日終値比3.7%の上昇を記録した。

BTCも同様に値が上がって前日終値比9.1%の247万円でその日を終えた。

12/13の発表で再び市場予測を下回ることがあれば、FOMC議事要旨やパウエル議長の発言で述べた利上げペース鈍化を期待し、11月のように大幅に値が動く可能性が考えられる。

そして、やはり一番の注目はFOMC政策金利発表だろう。

FOMC政策金利発表は日本時間12/15未明を予定している。

先にも述べたようにパウエル議長のハト派的な発言が見られるものの、ISM非製造業景況指数発表時には予想外の改善により、市場には利上げの長期化懸念が台頭した。

後に発表される指標に反応し市場がこのまま過熱し続けることがあれば、米政策金利は高止まりし金融市場へ悪影響を与えるだろう。

株式市場に連れられることが多い暗号資産市場も例外ではなく、LTC主導で底堅く推移してきたBTCは、これまで保ってきた220~230万円台を維持することが難しくなるかもしれない。

反対に、今後の指標の結果によって政策金利利上げによる金融引き締めが効果的だったと判断されれば、利上げ幅の鈍化を期待し金融市場への資金流入が促されるであろう。

LTC主導で一時盛り上がった暗号資産市場も盛り上がりを見せ、FTXショック直後のレジスタンスラインである250万円に挑戦することもあるかもしれない。

どちらにせよ、政策金利発表時は大きく値が動くことが予測され、それに伴う株式市場の動きに連れられる可能性もあるため、発表近くは十分注意しておきたい。

(12/7 午後9:00時点)

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