MONA(モナーコイン)反発の鍵は200円超えか

Daily Market Report 2021/07/01

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・年初来高値更新、その後続く冴えない展開…

MONA/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図はMONA/JPYの日足チャート(年初来~執筆時点)である。

MONA/JPYは、2月中旬に抜けきれなかった300円ライン(上図青線)を、4月16日に突破したことで上昇に弾みが付き、翌17日にかけて急伸し430円超の上昇となった。

しかしその後急失速し、4月23日には200円割れまで下押しした。

急落後は3月に揉み合いとなった水準である200円台(上図赤枠)で下支えされ、再度300円台前半まで反発したがこの上昇も長くは続かず、4月17日高値(上図黄色丸)を起点としたレジスタンスライン(上図赤線)を形成する格好となっている。

その後、同レジスタンスラインに上値を抑えられる格好で、荒い上下動を繰り返しながら高値と安値を切り下げ、足元では6/22には、114円まで下落し年初来安値を更新した。

直近のチャート形状は、150円台まで小幅に値を戻しており、2020年9月から10月にかけてもみ合った長期的に意識される120円ライン(上図白線)で支えられる格好で下げ渋り、3番底の形成過程と捉えることも出来る。

そこで今回は、4月以降の下落相場に注目して、今後の値動きを考察したい。

・2度あることは3度ある?

MONA/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図はパラボリック(※1)とRCI(※2)を表示したMONA/JPYの日足チャート(2021年4月~執筆時点)である。

4月からの下落相場における反発局面で、パラボリックとRCIにおいて以下2点が揃った場合、反発が継続している。

①パラボリック:上側にいたSAR(※3)をロウソク実体が上抜け、SARとローソク足の位置関係が逆転する。(上図赤丸)

②RCI:売られすぎを示す-80以下(上図黄色丸)から上昇し0水準を上回り折り返す場合。

パラボリックは、その性質上レンジ相場でだましが発生しやすいテクニカル指標であり、オシレータ系のRCI等、相場の強弱を計るテクニカルと組み合わせる事で効果的なテクニカル分析が出来る。

直近では、上記2点の条件を満たしており、且つ、買いサインが点灯しており、下落トレンドの終焉を示唆するような流れとも受け取れる。一定の反発の可能性が現れたと考えられるだろう。次に、上下の目処について記述する。

(※1)パラボリック:トレンド系のテクニカル分析の一つ。チャート上に放物線(パラボリック)のライン(SAR)を表示し、前日SARと新値(上昇であれば上値、下落であれば安値)の差に加速因数をかけて算出されており、相場のエネルギーがその勢いを次第に失い、「転換点」を迎える点に注目して考案。相場の転換点を探るテクニカル指標。
(※2)RCI:設定した期間の終値に上昇順位をつけ、その順位と期間の日数の相関関係を指数化した、オシレーター系のテクニカル指標である。
(※3)SAR:Stop And Reverse Pointの略。売買転換点を示すストップポイントのことで、パラボリックを使用する際、チャート上に描かれる。

・半値戻し達成で上昇軌道へ?

MONA/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図はレジスタンスライン(上図白線)とフィボナッチ・リトレースメント(4/17高値―6/22安値)を表示したMONA/JPYの日足チャートである。

5月下旬から6月上旬にかけての反発局面でも、上値がレジスタンスラインに抑えられていることから(上図青印)、このレジスタンスラインは強く意識される水準となり、上抜けには力が必要となりそうだ。

他方、フィボナッチ・リトレースメントにおいては、23.6%戻し水準の224円付近が目先の戻り目処と言そうである。5月下旬からの下げにおいても224円近辺では若干の抵抗(赤丸印)が見られ、224円にかけてやれやれの損切り注文の売りに押されことが想定されるだろう。
仮に224円の抵抗を攻略しレジスタンスラインを上抜ける事が出来た場合は、50%戻し水準の315円が次のポイントとなりそうである。

一方、下値目処であるが、まずは冒頭で言及した長期的なサポートラインである、120円ラインが意識される。
同ラインは2020年1月以降、相場が上昇相場の様相になって以降のサポートラインである。幾度か下ヒゲが付く場面はあったものの、ローソク足実体では1年以上120円ラインを下回っておらず、強いサポートが予想される水準であると考えられる。

もし割り込むこととなれば、2020年3月13日の安値の位置する70円台まで下値目処が拡大する。2020年1月以前にも80円台で低迷していたことを考えると長期低迷期に突入する可能性が想定される。そのため、再度安値更新を伺う値動きとなる場合には十分に注意をする必要があるだろう。

 (6/30 午後10:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

6/30の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフのとおり。

平均値は0.06%、中央値は0.31%、標準偏差は2.42%となった。

最大上昇銘柄はQTUM/JPY3.44%、最大下落銘柄はBTC/JPY-3.51%

最大上昇銘柄のQTUM/JPYは上昇トレンドの真っ最中であり、押し目を作って再度上昇してきている。

最大下落銘柄のBTC/JPYは長期でのレンジ相場に頭を押さえられており、伸び悩んでいる印象だ。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

6/30の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフのとおり。

平均値は9.54%、中央値は8.43%、標準偏差は3.59%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はETC/JPY18.24%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCH/JPY6.25%となった。

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2021-07-01
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