またも1,100万円で反落のBTC(ビットコイン)、目先の分水嶺は1,050万円か?
Daily Market Report 2024/5/30
_
・直近1ヶ月のニュース
BTC/JPY日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら
上図は、2024/4/28から5/29までのBTC/JPYの日足チャートに注目のニュースを記載したものである。
4月末に為替介入で急激な円高となったことで、BTC価格は一時的に860万円台まで下落したものの、5/3の米国雇用統計が市場予想を下回ったことで政策金利上昇懸念が後退し、BTC価格はおおよそ為替介入前の水準である950万円台まで回復した。
その後の値動きとしては、5/13に2021年にゲームストップ株の急騰劇の火付け役となった人物がX(旧Twitter)への投稿を再開したことで同銘柄が急騰した。また、それに連れ高となるように暗号資産市場はミームコインが急騰。5/13はミームコインが牽引する格好となった。
5/15に発表された米国CPI(消費者物価指数)も雇用統計と同様に市場予想を下回ったことでリスク資産が先行され、BTC価格も約20日ぶりとなる1,000万円の大台に復帰した。
さらに5/21にはブルームバーグETFアナリストのエリック氏とジェームズ氏がETH現物ETFの承認確率を25%から75%に引き上げたことによりETH価格は20%近く上昇した。BTCも連れ高となり、同日にはわずかな時間ながら史上最高値の1,100万円超えまで到達した。
5月はETH現物ETF承認へ大幅前進、FIT21法案が下院可決、次期大統領候補(トランプ氏、バイデン氏)の親クリプト発言など、米国の暗号資産に対する姿勢が前向きな方向に大幅に変化した月になったと言えるだろう。
さらに、米国経済の鎮静、BTC現物ETFへの資金大量流入などのBTC価格を押し上げるファンダメンタルズ要因が目立った。
最後にテクニカルの面から今後の値動きについて考察する。
・テクニカル分析
BTC/JPY日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、2024/2/10から5/29までのBTC/JPYの日足チャートにMACDとスローストキャスティクスを描いたものである。
現在のBTCは1,100万円で反落後、1,070万円付近を推移している。
1,100万円は値ごろ感と新高値が意識されてか、これまでも幾度と反転しているのがわかる。
一方で、上図のとおり、5/1を起点とした上昇ラリーから上昇チャネルを形成しており、チャネル内で上昇の胎動と、1,100万円のブレイクを目指す展開となっている。
反対に上昇チャネルが否定されるようであると、1,100万円の信憑性も落ちてくることになり注意が必要だ。
前述のファンダメンタルズ要因により、5/1以降の上昇チャネルが補強されているわけだが、MACDとスローストキャスティクスでもデッドクロスが形成されているため、上値が重くチャネル下限を割る可能性も視野に入れておきたい。
1,050万円前後がこのチャネル下限となっており、この価格帯を明確に割ると950万円までサポートとなるものが見当たらない。
そのため、1,050万円が目先の分水嶺とし、今後の動きに注目するといいかもしれない。
(5/30 午前6:30時点)
◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。
◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。
◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。
◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。