【暗号資産ウェザーレポート】トレンド系は快晴(強い買い)シグナルへ転換。米利下げ期待で上昇トレンドなるか

Daily Market Report 2024/5/20

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■一目でわかる!暗号資産ウェザーレポート オシレーター系:【☁】/トレンド系:【☀】

~本日のBTC/JPYの天気予報の結果~

・オシレーター系の総合判断は、「曇り(中立)」
オシレーター系はMACDが売りから買いに転換したものの、ストキャスティクスが中立から売りに転換しており、全体では曇り(中立)のシグナルとなっている。

RSIは、価格上昇に歩調を合わせて5月初めの30近辺の水準から徐々に回復し、5/15には一時70を超える水準までに上昇した。現在は60付近で推移しているがやや過熱感を警戒すべき水準となっており中立のシグナルである。

ストキャスティクスは、先週の60台から5/15以降に80以上へと上昇し、デッドクロスも形成されているため、中立から強い売り圧力に変化したといえそうだ。

モメンタムは、先週同様に買いが続いている。5/2にBTC価格が900万円を割るレベルでモメンタムはマイナス120万付近まで下落した後、右肩上がりの状況となっている。

5/14には一時0付近まで下落したものの、15日以降は再度0以上かつ上昇気配となっており、1,000万円を超える価格を反映した強い基調となっている。

MACDは、5/12にBTC価格の上昇に呼応してゴールデンクロスを形成しており、5/2の底から右肩上がりの形状となっている。

一方で、ヒストグラムは5/19から減少しているため、上昇の勢いに懸念が残る形状となっている。

ターゲットプライスは、10,412,221 円

・トレンド系の総合判断は、「快晴(強い買い)」
前回のレポートでは、10~50SMAが売り、SMA100のみ買いと短期的には売りを示していたが、現在ではすべてのSMAが買いとなっており、総合判断は快晴(強い買い)となっている。

トレンド系については、5/1の下落時において900万円(100SMA)が機能したことを確認した後、5/10から14にかけては100SMAがサポートとして上値を模索する展開となっていた。

先週は現値950万円から970万円に絡むように10SMA及び200SMAが位置し、その上に1,000万円付近に位置する50SMAがレジスタンスとして上値を抑える格好となっていた。

・5/15以降の流れ

流れが変わったのは5/15の上昇となる。

米国のCPIが概ね予想通りの結果となり、インフレの落ち着きから利下げ期待が広がり、米国株式を始めとしたリスクアセット選好の流れからBTCの買いに繋がった。

市場の雰囲気の好転を反映するようにトレンド系のシグナルも強い買いに変化している。BTCは5/15に約4週間ぶりに50SMAを突破し、現在は1,050万円付近を推移している。

ターゲットプライスは、11,340,043 円

■先週の振り返り

13日の米株市場で、ミーム株の人気が再燃した。要因としては2021年にゲームストップの急騰劇の火付け役となった人物がX(旧Twitter)への投稿を再開したことが挙げられる。ゲームストップを筆頭にミーム株の急騰、それが暗号資産市場に波及し、ミームコインが急騰。先週はミームコインが暗号資産市場を牽引する場面もみられた。
(参考:当社マーケットレポート「ミームコインに動き有り?シバイヌ(SHIB)は+10%を超える上昇に」)

また、15日に発表された米国のCPI(消費者物価指数)の上昇率が前年同月比で3.4%と3月の3.5%から鈍化した。これを受け米利下げ期待が高まったことにより、米国株式市場は続伸、暗号資産市場も反発をみせた。

■1週間の主な暗号資産ニュース

・「ミーム株」米で人気再燃 ゲームストップは一時2.2倍(5/14 日本経済新聞)
・ゲームストップ系ミームコインが2700%の急騰 仮想通貨市場のナラティブ不足を反映か(5/15 コインテレグラフ)
・米CPI、4月は前年比3.4%上昇に鈍化 利下げ期待高まる(5/16 ロイター)

※暗号資産ウェザーレポートについて
本レポートでは、代表的なテクニカル指標の内、オシレーター系を4種類と、トレンド系として期間の異なる単純移動平均線を4本使用し、それぞれの状況に点数を付け相場の強弱を測り、天気予報として表している。

天気予報は、オシレーター系とトレンド系の2つに分け、以下の項目の判定ロジックから「買い1点、中立0点、売り-1点」の各得点を出し、その合計からそれぞれ天気予報の結果を出している。

・オシレーター系は、RSI、ストキャスティクス、モメンタム、MACDの総合得点
・トレンド系は、SMA(10、20、50、100)の総合得点

・ターゲットプライスは、作成日前日のクローズレートを用いて、天気予報内の総合判断の状況に応じて以下の表の係数を乗じて算出したものである。

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2024-05-20
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