トランザクション改善あればソラナ(SOL)は再度3万円トライも?

Daily Market Report 2024/5/9

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当社価格データ(終値)より作成

上図は、2024/4/16~5/7において、価格が上昇した当社取扱いレバレッジ銘柄と、その上昇率を示したグラフだ。

この中で目を引くのは上昇率36%と、他銘柄を引き離して1位となったヘデラハッシュグラフ(HBAR)だ。

この上昇は、4/23~4/24、Xにて最大手資産運用会社のブラックロックがヘデラのDLT技術を使用してRWAのトークン化を実施したという情報が流れ、約11円から一時的に65%近く急騰し、17円台まで到達したことが要因だろう。
コラム:「暗号資産(仮想通貨)の基幹技術である分散型台帳技術(DLT)とは?
コラム:「RWA(Real World Asset)とは?「現物資産のトークン化」について解説

実際のところ、Xにて流れた情報には誤りが含まれていたことから、4月末までに約12円まで価格を戻すことになったものの、5/1以降、一部アルトコインに調整が入ったことにより、HBARが再び選好されているものだと考えられる。

そして、新エコノミクスへの移行を続けるCHZが上昇率2位としてややリードしているが、3位以下の暗号資産はほとんど横並びという状況だ。

このような状況の中で目立ってはいないものの、ソラナ(SOL)が分かれ道に立たされているようだ

これまでの価格推移

当社価格データ(終値)より作成
ソラナ(SOL/JPY)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2024/4/16~5/7における、当社レバレッジ取扱い銘柄の中央値及びSOL/JPY、AVAX/JPY、ADA/JPYの価格変動率の推移だ。

これら3銘柄は高いスケーラビリティを有するレイヤー1ブロックチェーンプロジェクトという共通点があり、おおむね近似した推移をしているが、SOLが上昇率でリードする展開である。

その一方で、SOLは基軸通貨として利用するソラナブロックチェーンが長らく不安定な状況にあるという不安材料が存在しており、4月の上旬にはソラナブロックチェーンの歴史上でも過去最大となる、75%のトランザクション失敗率を記録していた。

これに対して、ソラナブロックチェーンの開発チームは、この問題を解決することの重要性を認識しており、対応を行っているとしているが、4/12にバグ修正のアップグレードを行っても状況は改善せず、5月に入ってからもトランザクションの失敗率は60%台となっている

SOLの今後の行方は?

当社価格データ(終値)より作成

上図は、2024/3/1~5/9のSOL/JPYの日足チャートである。

暗号資産市場が方向感をつかめない状況であることに加えて、SOLは得意分野であるNFTやミームコインの流行が下火になってしまったことや、トランザクションの失敗率の高さで話題になるなど逆境的な状況であるにも関わらず、5/1の約19,500円から一週間後の5/7には一時24,000円を記録するなど力強さを見せている

現在、最重要課題となっているトランザクション失敗率の高さについて、近いうちに解決の目途がついた場合には、SOLは直近の上値となっている25,000円を突破し、過去最高値となる30,000円付近まで上昇できるかもしれない

ただし、暗号資産市場全体が3月中旬以降、軟調であることは懸念のひとつだ。SOLも例にもれず3月に過去最高値となる30,000円を記録したものの4月以降は下落基調にあるため、トランザクション関連の課題が解決できない場合は、他銘柄と同様の水準で下落していくことも考えられるだろう。

(5/9 午前10:00時点)

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2024-05-09
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