ビットコイン、主役はやはり米国。ETHがETF承認された時の影響は?

Daily Market Report 2024/5/2

_

4/20にBTC(ビットコイン)は半減期を迎えたことで、一旦材料出尽くし感のある状況となっている中、先日4/30に香港証券取引所にてBTCとETH(イーサリアム)の現物ETFが上場されたというトピックスがあった。

今回は香港の現物ETFを受けて、2024年1月の米国でのBTC現物ETF承認前後の価格変動を振り返りながら、今後のBTCについて考察したい。

米国でのBTC現物ETF上場時を振り返る

当社WEBサイトより作成
BTC (ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2023/11/1~2024/1/31のBTC/JPYの日足チャートである。

2023年全体のBTCの動向から振り返ると、2023/1/1の210万円付近から、2023年の年末まで地道に価格を上げてきた。

特に米国でのBTC現物ETFの承認への期待から、2023/10/15に404万円だったBTCは、2023/10/24に500万円台まで価格を上昇し、2023年12月には600万円台まで回復した。

600万円台は、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の影響で、株式・為替市場と共にBTCが急落した2021年11月以来の価格である。

その後、650万円の壁を超えることができなかったが、2024/1/10にBTC現物ETFの承認を受け、翌1/11にBTCは一時707万円まで上昇した。しかし、事実売りからか、その直後には反落することとなった。

このように、米国でのBTC現物ETFの期待が高まった2023年10月頃の400万円から、実際に承認された2024年1月の700万円まで、約3カ月間で75%の上昇を見せてきたことになる。

香港での現物ETF上場の影響と今後

当社WEBサイトより作成

上図は、2024/3/1~5/1までのBTC/JPYの日足チャートである。

先日4/30に香港にてBTC現物ETFとETH現物ETFの上場がされた。元々米国版の規模ほどの期待はなかったものの、初日取引高が伸び悩んだこともあり、失望売りによるものかBTCは950万円付近から、5/1に900万円付近まで下落した。

5/1には、5日単純移動平均が75日単純移動平均を下抜けしたデッドクロス(図の白丸)も確認でき、下落相場の兆しと考えることもできそうだ。

現在は、900万円付近をサポートラインに推移しているが、これを明確に下抜けすれば、次は2024年2月に揉み合いが続いた750万円付近までの下落も見えてくるかもしれない。

また、上述の香港におけるこの一連の動きによって、暗号資産市場の主役がアジアではなく米国であるということを再確認できたとも考えられる。

現在、米国ではETH現物ETFの承認という好材料が残されている。もし承認の兆しが見えれば、BTC現物ETFが暗号資産市場全体を活発にしたように、BTCの価格上昇も考えられる。

その場合は、米国でのBTC現物ETF承認までの3カ月間の間、ETHも2023年10月の270,000円から2024年1月に390,000円まで価格が約40%上昇したように、BTCの価格上昇の可能性もあるだろうか。

BTCは材料出尽くし感のある中、米国のETH現物ETFの動向に注目してみてもよいかもしれない。

(2024/5/1 午後9:00)

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2024-05-02
ページTOPへ