【暗号資産ウェザーレポート】半減期を終えたBTC、過去2回とは違う事実が市場をどう動かすか
Daily Market Report 2024/4/22
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■一目でわかる!暗号資産ウェザーレポート オシレーター系:【☁】/トレンド系:【☁】
~本日のBTC/JPYの天気予報の結果~
・オシレーター系の総合判断は、「曇り(中立)」
モメンタムが先週の売りから中立に転換したことにより、オシレーターの総合判断は売りから中立に変化した。
RSIは直近1ヶ月では60~40を推移し、現在も49とほぼ中立を保ち続けている。
BTCが1,000万円を超えた3月以降、RSIは右肩下がりとなっているが、価格自体は1,000万円を挟んだ攻防が続いており、弱気のダイバージェンスが発生しているとも捉えられる。しかし直近でみると、RSIの下落と裏腹に価格は930万円付近からの戻りを試しており、弱気のダイバージェンスが解消されるかには注目しておきたい。
ストキャスティクスは、17日に%Kが売られ過ぎ水準となっていたが反発し、現在は%K、%D共に中立ラインとなっている。
モメンタムは3/3のピークから右肩下がりが継続しているが、3/23と4/18に-1,000,000付近まで沈んだ後、直近では0に近づく動きをしており、売りから中立に変化しつつある上状況と言えそうだ。
MACDは売りシグナルではあるものの、下方向のヒストグラムは縮小し0ライン近くで推移しているため、相場反転も近いかもしれない。
オシレーター系のターゲットプライスは、10,092,725 円
・トレンド系の総合判断は、「曇り(中立)」
10日ぶりに10SMAを上回る終値となったため、総合判断は売りから中立に変化した。
現在の価格は10SMA(990万円付近)よりは上の1,005万円付近に位置しているが、その上には20SMA(約1,020万円)と50SMA(約1,020万円)が蓋をする格好となっている。
現在値と10SMA、そして20SMA、50SMAが絡む状況となっており、当面は1,000万円付近でのもみ合いが想定されるが、10SMAがブレイクされるようであると下向きのバイアスが強くなるかもしれない。
逆に20SMA、50SMAをブレイクし、10SMAも上向きに変化するようであると、再度、上昇に向けた動きとなる可能性が出てくる。
・上記トレンドを踏まえ、今後は
半減期を終えたビットコインであるが、過去の実績では半減期後に最高値を更新しており、この点から上昇トレンドの再開を見る向きと、今回は半減期前にすでに最高値を更新していることから、上値の重さが下落を招く可能性を見る向きとの綱引きといった状況か。
ビットコインの材料はいったん出尽くしとなったので、今後は米国の金利動向や地政学リスクの顕在化等、外部材料に反応しつつビットコインの価格を模索する局面となろうか。
トレンド系のターゲットプライスは、10,092,725 円
■先週の振り返り
足元の相場全体は、米国市場における利下げ期待の後退や、中東情勢に関連するヘッドラインによって上値を抑えられる格好となっている。
実際に、19日にはイスラエルによるイランへの無人機攻撃のニュースがあり、それが引き金となったのか、BTCは19日11時頃には910万円台の安値をつける展開となった。その後、19時台には1,000万円台まで急速に値を戻している。
対象的に、19日の米国株市場では、それまで相場を牽引してきた半導体銘柄、特にエヌビディアが一日に約10%の値下がり幅を記録するなど、リスクオフの様相が色濃く出ている。
このようなリスク回避ムードの中で、BTCが安値910万円から1,000万円台まで回復しており、資金の退避先としてのBTCの性格が発揮されたともいえるだろうか。
そんな中、BTCは20日には4度目となる半減期を迎えた。半減期直後の週末は大きく動くことなく1,000万円付近を推移している。
価格帯で見ると、依然、3月初頭から形成している910万円台から1,080万円台のレンジ内で推移している。前回のレポートでは、過去の半減期を起点に半年から1年後に価格が高騰している傾向を示したが、イベントを通過した今、その傾向が繰り返されるかも注目であろう。
■1週間の主な暗号資産ニュース
・イラン、イスラエルによる無人機攻撃確認-試みは失敗とも主張(4/19 ブルームバーグ)
・ビットコイン 4回目の半減期を成功裏に完了 | 「25万ドルにまで上昇する」との強気予測も(4/20 コインテレグラフ)
※暗号資産ウェザーレポートについて
本レポートでは、代表的なテクニカル指標の内、オシレーター系を4種類と、トレンド系として期間の異なる単純移動平均線を4本使用し、それぞれの状況に点数を付け相場の強弱を測り、天気予報として表している。
天気予報は、オシレーター系とトレンド系の2つに分け、以下の項目の判定ロジックから「買い1点、中立0点、売り-1点」の各得点を出し、その合計からそれぞれ天気予報の結果を出している。
・オシレーター系は、RSI、ストキャスティクス、モメンタム、MACDの総合得点
・トレンド系は、SMA(10、20、50、100)の総合得点
・ターゲットプライスは、作成日前日のクローズレートを用いて、天気予報内の総合判断の状況に応じて以下の表の係数を乗じて算出したものである。
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