BTC、半減期までカウントダウン。前回の半減期の直前一ヶ月では38%上昇も!
Daily Market Report 2024/3/28
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BTC(ビットコイン)は3月に入り1,000万円の大台を突破し、足元でも過去最高値圏を推移している。
上昇率は2023年末比で70%に達しており、年間で2.7倍上昇となった昨年に続き活況と言える状況だろう。
一方で、3/14の高値(約1,090万円)をピークに3/20には直近安値の約917万円まで下押すなど、やや軟調さも見え隠れしている。
4月の半減期などの材料も控える中、今後のシナリオはどのように描けるか。本レポートでは、2018年~2024年までの年初来価格推移を比較し、今後のBTCを考察してみる。
・年初~3月現在までの推移
当社価格データより作成、価格は週足終値
ビットコイン(BTC/JPY)のチャート・価格情報はこちら
上図は、各年の円建てBTCの年初来~3/26現在までの価格推移を、1/1の終値を100とし、それぞれ色分けして表したものである。
今年のBTCからみていくと、72%上昇(年初615万円、3/26時点1,060万円)を記録しており、記憶に新しい2023年の67%上昇(年初217万円、3/26時点364万円)を上回っている。
これは、DOGE(ドージコイン)やSHIB(シバイヌ)等のミームコインが先導し、暗号資産市場が活気づいた2021年に次ぐハイパフォーマンスである。
また、2020年は2月中旬まで上昇していたが、下旬からの新型コロナウイルス蔓延によるリスクオフムードに押された格好だ。
そのほか、下落した2022年は米国での利上げが徐々に意識され株安に繋がっていた時期であり、2018年は韓国で暗号資産交換業を全面禁止するとのネガティブニュース(後に誤報だと判明)などが短期的に暗号資産市場を下押ししていた。
シンプルに年初来での値動きのみを参考にした場合、今年は2023年、2021年のパターンに類似していると言えようか。
・材料次第では2020年も参考になる!?今後の価格推移は…
当社価格データより作成、価格は週足終値
上図は、前項の価格推移を5月末まで延ばしたもので、2024年は3/26時点までを描画した。
また、2020年、2021年、2023年、2024年以外はグレーで統一している。
下記に、2024年のBTCが上図色付きの各年と同じような動きをしたケースでの今後2ヶ月(5月末まで)のシナリオを想定してみる。
シナリオ①:2023年パターン
2024年(青線)と2023年(緑線)が現在ほぼ同じ位置にあり、このまま横ばいが続くケースとなる。BTCのファンダメンタルズでは2024年初にETFなどの好材料から続伸したが、次第に売買材料に欠けることで発生しうる値動きだろうか。
5月末のターゲットプライスは現在値付近の約1,050万円前後となる。
シナリオ②:2021年パターン
2021年(黄色線)は4月半ば以降に大きく下落しており、5月末時点は3月下旬から約34%下落している。仮に今年は現在値付近がピークで、その後に黄色線のように下落すると考えると、現在値34%安の700万円付近まで一気に下落することも考えられそうだ。
なお、2021年の下落の主因であるが、環境負荷を懸念したテスラ社のBTC決済計画の中止と中国の暗号資産事業の全面禁止だった。
現在のBTCは米国でETFが承認されるなど、当時より信頼されるようになったと考えられるが、ETF承認時にゲンスラー委員長が『ビットコインを承認または推奨した訳ではない』と述べたように、SEC(米国証券取引委員会)の懐疑的な見方は依然としてあり、2023年2月のステーキングサービスの停止命令のような、暗号資産市場への締め付けが再燃し、下落に繋がる可能性も想定しておきたい。
シナリオ③:2020年パターン
2020年(赤線)は3月中旬に底打ちした後に反転し、5月のBTC半減期を経て年初来水準まで急回復した。特に半減期であった5/12に向けての直近1ヶ月(4/13~5/12)では世界的な金融緩和と重なり38%もの上昇を見せた。
今年のBTC半減期はあと25日(執筆日時点)とおおよそ残り1ヶ月後である。2020年の半減期前ラスト一ヶ月の再現となれば、BTCは約1,050万円から最大で38%上昇の約1,440万円あたりを目指す展開となるかもしれない。
(3/28 午前6:00時点)
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