3月以降も注目のビットコインとソラナ、その今後は?

Daily Market Report 2024/3/21

_

1000万円突破も上値が重かったBTCが反発

当社取引ツールより作成
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2024/2/1~3/21のBTC/JPYの日足チャートとRSIである。

まずは2月からのBTC(ビットコイン)の価格推移をおさらいしておく。

BTCは、2024/1のBTC現物ETFの承認後も、2024/4の半減期への期待などから、価格を上昇させてきた。

米国株式市場でのハイテク株中心の上昇も追い風に、BTCは2/9に昨年1月以来の高値である700万円を超え、2/14には774万円まで上昇した。

同日、RSIでは買われすぎと判断される90%以上(図 白丸)を記録したが、価格は反落することもなく770万円付近で推移し、2/20には日本円建ての最高値である790万円を更新した。

2/26、米ソフトウェア会社のマイクロストラテジーが3,000BTC購入と報じられ、これを受けてか、BTCの価格は800万円を突破した。

2/28には、BTC現物ETFの米国における1日あたりの純資金流入額が合計6億7680万ドル(約1015億円)に達し、過去最高を更新したとの報道もあり、同日、BTCはドル建てで6万ドルとなる900万円を突破。一時945万円まで高騰した。

その後も高値を更新し、3/4に1000万円を突破。翌日に880万円まで一時下落したものの、1000万円前後を維持した。

3/14に、過去最高値である1089万円を記録したが、その直後から下押しの展開となり、3/20の日中は920万円付近を推移していた。

しかし、21日未明のFOMC後の政策発表にて2024年の利下げは0.25ポイントずつ3回という従来予想を据え置いたことで(3/21 Bloomberg)、暗号資産市場は一転反発。BTCは8%上昇し1000万円まで復帰した。

当社取引ツールより作成

上図は、2024/3/6 0:00~3/21 8:00のBTC/JPYの4時間足チャートである。

上図の4時間足チャートでテクニカル面から確認すると、3/17に、5日移動平均線が75日移動平均線を下抜けし、デッドクロス(図 白丸)が確認できる。

また、3/6~3/19までは、950万円付近がサポートラインとなっていたが、3/19にその950万円を下抜けし、3/20 12:00に一時904万円まで下落した。

BTCは調整を強めるような動きとなったが、上述のとおり、その後、反発し現在は1020万円前後で推移している。

2月以降、BTC以上に価格を上昇させたSOL

当社取引ツールより作成
SOL(ソラナ)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2024/2/1~3/21までのBTC/JPYとSOL/JPYの価格変動率である。

3/14以降下落基調だったBTCに対し、SOL(ソラナ)は3/14以降も価格を上昇させていた。

SOLの上昇は、新規のミームコインへの投機により、ソラナネットワークが活発化したことが主な要因である。

3/14に誕生したソラナ基盤のミームコイン「BOME(Book of Meme)」の全体出来高は連日10億ドルを超えており、同じくソラナ基盤のミームコイン「$NAP」も18時間足らずで時価総額が約2000万ドルから3億3000万ドル以上に急騰したと報道されている(3/18 コインテレグラフ)。

これにより、DeFi(分散型金融)情報プラットフォーム・DefiLlamaによると、3/16、SOLの取引量は35億2000万ドルに達し、ETHの24時間取引量を上回った。

SOLは、暗号資産の時価総額ランキングでもBNBを追い抜き、現在4位にまで浮上した。

当社取引ツールより作成

上図は、2024/3/12 0:00~3/21 8:00のSOL/JPYの4時間足チャートである。

SOLは、3/13以降、移動平均線が上から短期(5)・中期(25)・長期(75)と順に並ぶ上昇のパーフェクトオーダーが形成され、3/18には、2021/11以来高値の200ドル(約30,000円)を突破した。

その後は調整が入り、3/20 12:00に一時24,146円まで下落する場面もあった。

しかし、調整も続かず、75日移動平均線がサポートラインとなり(図 黄緑丸)、現在は28,500円付近まで回復している。

今後のBTCとSOLは?

直近では、BTC、SOL共に再び勢いを取り戻したようにも見える。とはいえ、SOLを含めて暗号資産市場はBTCの影響が強いため、今後の動向はBTCによるものが大きいだろう。

そして、一方のBTCは直近に記録した1090万円という壁を突破できる可能性がある材料としては、4月~5月に到来が予想される半減期イベントがまず挙げられるだろう。

BTCはこれまで2012年、2016年、2020年に半減期を迎えているが、そのうち3回とも、半減期直後にやや下落~横ばいの展開となった後、半減期から約3カ月後に価格が上昇するという傾向が続いている。
(参考:ビットコインの半減期とは?価格動向の予測に必須の知識

今回は半減期直前に過去最高値を記録するという、過去3度の半減期前後には前例がない動きにもなっているが、過去を振り返ると半減期以降に価格が上昇するというこれまでの傾向はBTCにとって好材料として働く見込みはあるだろう。

そして、半減期によって現在突破できてない1090万円の壁を突破し、BTCの価格が再び最高値を目指せれば、その他のアルトコインも連れ高になる可能性もあろう。

また、SOLの場合は、BTCの半減期に加えて、ミームコインの盛り上がりに応じて価格が上昇する傾向があるため、このような報道にも注目すべきだろう。

(3/21 午前10:30時点)

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2024-03-21
ページTOPへ