BCH(ビットコインキャッシュ)の半減期も目前!上げ幅はBTC以上!?
Daily Market Report 2024/3/14
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・3月1日からの騰落率
騰落率ランキング上位15銘柄(期間2024/3/1 – 2024/3/12)
当社クローズレート(Bid)より作成
上図は、2024/3/1~3/12における当社レバレッジ取引取扱い銘柄の騰落率ランキング上位15銘柄である。
3/4に1,000万円にタッチした後も堅調に推移しているBTC(ビットコイン)であるが、騰落率は12.47%に留まりランキング外の結果になっている。
一方で、上位3銘柄は40%を超える上昇率となっており、1位のSHIB(シバイヌ)に関しては65.88%と、驚異的な上昇を見せた。
SHIBについては直近で大規模なバーン、SHIB ETF(上場投資信託)の請願運動やWeb3向けのSHIBドメインサービス開始を実施しており、暗号資産市場の上昇基調と相まって大きく価格を伸ばしたと考えられる。
他銘柄も軒並み19%を超える上昇を果たしている中で、今回はBTCに関係が深いBCH(ビットコインキャッシュ)に注目したい。
2017年にBTCから分裂したBCHは、BTCと同様のコンセンサスアルゴリズムであるPoW(Proof of Work)を採用しており、こちらも半減期(採掘報酬の半減)を4月に控えている。
3月上旬以降、ややもみ合いを見せる相場状況であるが、BCH特有の材料はあるのだろうか。次項で、BCHの材料とターゲット価格について考察する。
・上昇/下落要因は?今後のターゲット価格は?
BCH/JPY 4時間足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BCH(ビットコインキャッシュ)のチャート・価格情報はこちら
上図は、2024/3/1から3/13までのBCH/JPYの4時間足チャートである。
3/2~3/4にかけて大きく上昇(上図赤枠)した後、3/6にかけて調整が入り、3/13時点で約60,000円~65,000円で揉み合っている。
・赤枠について
BTCの高値更新の期待及びビットコイン現物ETFへの資金流入の報道から、BTCに連れられる形で大きく価格を伸ばしたと考えられる。
3/5にドル建てBTCが過去最高値を更新した直後、BCHはすぐに60,000円台に復帰したことから、底が固まったといえるだろう。
BTCの高値攻防と相関して動いている暗号資産市場であるが、BCHは今後もBTCの値動きに連動するのだろうか。
・BCHの材料
上述した通り、BCHは2017年にBTCから分裂して誕生した暗号資産である。
生成されるブロックサイズや採掘難易度の自動調整等、BTCとは異なる特徴をもつものの、システムの土台はBTCと似通っている。
そのため、BCHにはBTCと同じように、特定ブロック高に到達すると採掘報酬が半分になる「半減期」が実装されている。
Nice Hashのカウントダウンを確認すると、BCHの半減期は3/13 18:00時点で4/3(日本時間)と予測されており、BTCの半減期よりも半月ほど早く到達するようだ。
2020年4月に実施されたBCHの半減期後は、市場が低迷していた影響かBCHの価格に大きく影響を及ぼさなかったが、今回の半減期は暗号資産市場の過熱に加え、暗号資産時価総額1位のBTCの半減期も控えているため注目を集める可能性もある。
また、5/15には大型アップグレードが控えており、前後の価格動向には注目しておきたい。
これらの半減期の到来やアップグレード等の材料を、市場がポジティブに捉えると心理的節目である70,000円台復帰と75,000円を上回る上昇も見えるかもしれない。
ただし、BTCの半減期後の値動きには注意しておきたい。
一部には半減期後においてマイナーのモチベーション低下を懸念する声もあり注意が必要だ。
JPモルガンのアナリストは、BTCの生産コストは価格の下限として機能していると指摘しており、半減期後には採算が取れなくなったマイナーが撤退するため、ハッシュレートが下がり生産コストが下がるとしている(3/1 CoinPost)。
機関投資家によるETFを通した根強い買い意欲がBTCにはサポートとなっており、こうしたマイナーの撤退も結果としては需給の改善となる可能性もあるが、調整する場合の可能性としては意識しておいてもよいだろうか。
市場が堅調に推移しうる材料がある一方、米大統領選挙を控えた要人の発言等によっては突発的な値動きになることも考えられる。
ニュースや市場の反応の仕方にも注意しておきたい。
(3/13 午後7:00時点)
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