1,000万円到達のBTCと上昇率200%超のSHIB。話題の両銘柄の今後は
Daily Market Report 2024/3/7
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当社価格データより作成
シバイヌ(SHIB/JPY)のチャート・価格情報はこちら
ビットコイン(BTC/JPY)のチャート・価格情報はこちら
上図は2024/2/1~3/5において、価格が上昇した当社取扱いレバレッジ銘柄と、その上昇率を示したグラフだ。
3/4に1,000万円を突破したビットコイン(BTC)は、当社取扱い銘柄では上昇率52%で9位となった。
BTCは過去最高値圏に位置していたことから、3/6の午前0時から4時ごろにかけて一時880万円ほどまで価格の調整が入ったものの、その後即座に反発して900万円台まで復帰しており、強気派が意欲を失っていないことがうかがえる。
BTCは常に時価総額1位の暗号資産であるため市場参加者が多く、さらには米国では現物ETFが取り扱われるほど高い流動性を持つ。さらに、この上昇以前ですら過去2年間における最高値圏に位置していたことから、約1カ月で価格が50%以上も上昇することは極めて珍しい事態といえるだろう。
そして、価格上昇率1位となったシバイヌ(SHIB)は、ミームコインブームの再熱により注目されたことで、上昇率が200%を超えるほどの絶大なパフォーマンスを発揮している。
SHIBは、ミームコインというカテゴリでありながら、時価総額でトップ10に位置しており、技術的にも、NFTやレイヤー2ソリューションという最先端の技術を備えている。また、イーサリアムネットワーク上のERC-20トークンであることから、セキュリティにも申し分ない点が市場参加者に受け入れられたのかもしれない。
一時は上昇率300%に迫るSHIBであるが、こちらもBTCと同様、3/5午後以降に価格の調整が入った。これによって一時0.02円台後半まで下落した後、3/6の午後6時時点では0.04円台半ばまで反発している。
・これまでの価格推移
当社価格データより作成
上図は2024/2/1を起点にしたBTC/JPY、SHIB/JPYおよび当社取扱いレバレッジ銘柄の中央値の変動率を示したグラフだ。
BTCは、今年1/10に米国で現物ETFが承認されたことで大きな材料を消費した一方で、4月に予定されている半減期という好材料を残していることから、2月上旬はほぼ横ばいで推移していた。
しかし、2月中旬に差し掛かると、成長率の鈍化が予測されていたビットコイン現物ETFが、市場の予想に反して成長し、米国のETFカテゴリ全体でみても流入率で上位に食い込むほどになったことが好感され、BTCは2/9に2021/11以来となる700万円まで上昇した。
その後は約2週間横ばいの展開が続いていたが、2月下旬に差し掛かると、ビットコイン現物ETFの出来高がさらに上昇したことでBTCの価格も上昇し、2/27には日本円建てで過去最高値となる800万円を超え、破竹の勢いのまま3/5には米ドル建てで過去最高値目前の約69,000ドル(1,035万円)にまで到達した。
そして、BTCが力強くけん引する暗号資産市場は、前回BTCが過去最高値を記録した2021年の歴史を繰り返すかのようにミームコインが物色される展開となったことで、SHIBが注目を浴びることになった。
これによりSHIBは、2022/11に約0.001円まで下落して以降、先月2月下旬に入るまでほぼ同じレンジで推移していたにも関わらず、たった1週間で2021/11以来の水準となる0.005円台にまで復帰している。
・BTCとSHIBの今後の行方は?
まず、BTCの今後の行方は、今回の価格上昇の起因となった米国における現物ETFの状況によるだろう。
2月中旬以降、ビットコイン現物ETFに対して資金流入が続いており、3/1には、米国のETF史上2位となる資金流入額を記録した。この勢いを維持し続けることができれば、BTCの価格維持にも繋がるだろう。
また、4月中旬から下旬に迎える半減期も重要なイベントである。BTCはこれまで3度の半減期を迎えているが、そのうち3回とも、半減期直後にやや下落~横ばいの展開となった後、半減期から約3カ月後に価格が上昇するという傾向が続いている。
ただし、今回はBTC史上初めて半減期前に過去最高値を記録するという異例の状況にあるため、今回の半減期では以前と異なる動きとなる可能性もあるだろう。
続いて、SHIBの今後の行方は、ミームコインのブームによる影響が大きな要因となるだろう。
ミームコインブームの起点はSNSで突然流行が始まることが多く、価格の上昇タイミングを伺うことが難しい一方で、SHIBは2021年に暗号資産市場が過熱した際も短期間で10倍ほど価格が上昇しており、強気相場の際に他銘柄と比較してもより一層買われやすい傾向があるとされる。
そのため、暗号資産市場の活気が継続するようであれば、2021年10月末に記録した米ドル建ての最高値である約0.00008ドルを日本円換算した0.012 円も狙える可能性もあるだろう。
現在の価格は0.004円と、過去最高値の3分の1程度の水準にあるため、上昇の余地はあるかもしれない。
とはいえ、暗号資産市場が停滞した場合は、SHIBのようなミームコインは一気に値崩れを起こすシナリオも否定できない。ドル建てで最高値を記録した2021/10の翌月には、最高値比で60%も下落している。これまでの水準である0.001円台まで下落するリスクもあるため、注意しておきたい。
(3/6 午後6:00時点)
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