市場停滞の中、チェーンリンク(LINK)が上昇する理由とは

Daily Market Report 2024/2/8

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当社価格データより作成
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上図は、2024/1/1と2/6を比較して、価格が上昇した当社取扱いのレバレッジ銘柄と、その上昇率を示したグラフだ。

ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などのメイン銘柄の上昇が一桁に留まるのに対して、アルトコインの上昇は20%を超える銘柄もあるのが特徴となっている。

BTCは現物ETFの材料を織り込む形で上昇してきたが、この利益による再投資資金がアルトコインに波及している状況となっているといえようか。

BTCについては、1/10(米国時間)に現物ETFがSEC(米国証券取引委員会)によって承認された後の材料出尽くしや、米国雇用統計の強い結果を受けた米国金利の高止まり懸念から上値の重い状況が継続していた。

このような状況にも関わらず、チェーンリンク(LINK)の価格は2/6時点で約2,600円と、今年に入ってから約25%上昇している

LINKが上昇している主な要因としては、LINKが現在注目されているブロックチェーン技術「RWAトークン化」の関連銘柄であることが挙げられるだろう。

RWAトークン化とは、不動産や貴金属、美術品といった現実世界の資産を、ブロックチェーン上で表現する技術のことだ。

チェーンリンクラボ(LINKのプロジェクト推進団体)が提供するソリューション「CCIP」は、異なるブロックチェーン間でデータや価値を交流させるためのプロトコルであり、ブロックチェーンのエコシステム全体の相互運用性が実現されることで、RWAトークンの効率的な利用が可能となるとされている。

2024年におけるLINKの推移

当社価格データより作成

上図は2024/1/1から2/6における当社レバレッジ取扱い暗号資産の価格上昇率上位5銘柄の推移を示したグラフだ。

1/10のビットコイン現物ETFがSECに承認された時点では、イーサクラシック(ETC)やメイカー(MKR)といった暗号資産が大きく上昇した一方で、LINKは2022/4以来、すでに2,000円台という高値圏で推移している影響からか、上昇率はそこまで高くなかった

そのLINKが動き出したのが2/1以降となっている。この背景には、LINKがRWAトークン化の分野をリードする暗号資産としてこれまで以上に注目されたであろう時期と一致し、その影響が考えられるだろう。

LINKの今後の行方は?

RWAトークン化については、今後もLINKの価格に影響を与える重要な材料となるだろう。RWAトークン化は現在ブロックチェーン分野で最も注目を集める技術のひとつであるため、その最前線にLINKが位置しているということは大きなアドバンテージだ

また、今回の上昇に伴い、昨年11/28から開始した「Chainlink Staking v0.2」プログラムにも注目したい。このステーキングプールには、2/6時点で8.4億ドル(約1,250億円)相当に値する40,875,000 LINKがロックされており、ステーキングプログラムの参加者には、ステーキング量に応じたLINKが分配される予定だ。

既にプログラム参加者は埋まっているため、現時点では新たにChainlink Staking v0.2へ参加することとはできないが、今後新たなステーキングプログラムが実施される場合は、参加希望者がますます増加することも考えられ、これによりさらにLINKの人気が高まる可能性もあるかもしれない。

以上のように、RWAトークン化に関する報道や、LINK独自の材料次第では、2022/1以来約2年ぶりの3,000円到達も視野に入りそうだ

現値の2,700円は、100日、50日、10日のすべての移動平均より上に位置しており、パーフェクトオーダーを形成している。このため、トレンドの上昇は継続する可能性が高いともいえようか。

ただし、日足のRSIが80付近となっており、過熱感が感じられる状況から短期的には調整の売りが入りやすい状況だ。

押し目のポイントは10日移動平均が位置する2,500円付近となるが、ここをサポートに日柄をこなせれば、3,000円を目指す展開が想定しやすい局面になっている。

一方で、RWAトークン化の技術はまだ実用段階には達しておらず、普及までにどれほどの年数がかかるのかは不透明だ。

LINKはこの分野をリードする暗号資産ではあるものの、ライバルとなるような暗号資産が出現することで、注目が分散されてしまう可能性には注意しておきたい。

(2/7 午後6:00時点)

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