BTCの陰に隠れるETHに注目!大型アップグレード「Dencun」で42万円も視野に

Daily Market Report 2024/1/19

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1月1日からの騰落率

騰落率ランキング上位15銘柄(期間2024/1/1 – 2024/1/17)
当社クローズレート(Bid)より作成

上図は、2024/1/1~1/17における当社レバレッジ取引取扱い銘柄の騰落率ランキング上位15銘柄である。

米国でのETF(上場投資信託)承認、半減期の到来などで盛り上がっているBTC(ビットコイン)であるが、今年に入ってからの騰落率に限定した場合、2.89%の上昇とそこまでパフォーマンスが高いというわけではない。

反対に、騰落率1~3位の銘柄であるMKR、ETC、CHZに関しては年初からの騰落率が20%を超え、高いパフォーマンスを発揮している。

このような相場状況の中で、今回は騰落率12.88%のETH(イーサリアム)に注目したい。次項で、1/1から12%を超える上昇を果たした要因と、今後のアップグレードを加味した価格帯について考察する。

上昇/下落要因は?今後のターゲット価格は?

ETH/JPY 4時間足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ETH(イーサリアム)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2024/1/1から1/18までのETH/JPYの4時間足チャートである。

上図を見ると、大きく価格を伸ばしたポイントが1つ(上図赤枠)、反対に大きく下落したポイントが2つ(上図青枠)ある。

・①の下落について
2024年取引初日の米株市場は、IT・ハイテク株の利確売りで下落相場を形成しており、ETHの下落はこれに連れられたものと考えらえる。

・②の上昇について
米国のBTC現物ETF承認の期待から徐々に値が上がり始め、1/11に承認されるまで上昇が続いた。
ETHは38万円を超える上昇を見せ、1/8からの上昇率は22.2%となった。

・③の下落について
暗号資産市場の上昇を見込んでいた参加者の利確売りに押され、1/8~1/11の上昇を約半分ほど打ち消す形となった。
また、CPI(米消費者物価指数)が市場予測を上回り、早期利下げ期待が後退したことも要因の一つといえるだろう。

上記のポイントをみると、BTC現物ETFのニュースがETHの価格について影響を与えていることが分かる。

一方で、BTC等の他の暗号資産に影響されないETH固有の材料はないのか、今後はどのような値動きになるのか、以下で考察する。

1/17、ETHのテストネット「Goerli」において、大型アップグレード「Dencun」が実施された(1/18 コインテレグラフ)。

「Dencun」の目玉となる変更内容として、L2(レイヤー2)のトランザクションコスト削減がある。

これによりL2からL1(レイヤー1)へのデータ転送にかかるトランザクションコストが最大100分の1になるとされており、メインネットへの実装に注目が集まっている。

1/18時点では2024年Q1(1~3月)での実施となると発表があるため、Q1のETH関連のニュースには注目しておきたい。

昨年、2023/4/13に実施されたETH大型アップグレード「Shapella」の際には、その後、価格は18.6%程度上昇したため、それらを鑑みると「Dencun」実施によるターゲット価格は42万円付近(1/18のETH終値359,769円×1.186)となろうか。

ただし、その一方で「Dencun」の進捗については注意が必要だ。

1/17のテストネット「Goerli」で実施した際、バグにより約4時間ネットワークが停止した(1/18 コインテレグラフ)。

メインネットへの実装前のテストではあるが、もしメインネットでこのような事態が起きてしまった場合はどうなるのだろうか。

過去にも2023/5/12に、イーサリアムネットワークが約30分にわたり停止したことがあった(2023/5/12 コインテレグラフ)。この日、一時的にではあるものの前日比4.8%下落したため、「Dencun」実装当日の進捗及び値動きについても留意しておきたい。

BTC現物ETFや半減期等、市場が堅調に推移しうる材料がある一方、昨今の中東・ロシアの地政学的リスクなどを背景として米国や欧州経済に大きな打撃を与えるようなことがあれば、反転して下落相場になることも考えられるため、ニュースや市場の反応の仕方には注意しておきたい。

(1/18 午後7:00時点)

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