BTC(ビットコイン)現物ETF、11日の朝に可否か。その後の値動きは?
Daily Market Report 2024/1/10
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・BTC現物ETF関連ニュース
BTC/JPY日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は2023/12/26から現在までのBTC/JPYの日足チャートである。
BTCは2024年の年明けから主にBTC現物ETF関連のニュースの影響を受け、乱降下している状況であることがわかる。
ニュースまとめ
・SECが再びビットコインスポットETFを拒否する理由(1/3 マトリックスポート)
・ビットコイン現物ETF、承認への主要ハードルをクリア-関係者(1/6 Bloomberg)
・ブラックロック、今週中のビットコイン現物ETF承認を予想(1/9 コインポスト)
・米SECゲンスラー委員長、暗号資産投資に注意喚起 BTC現物ETF承認に期待高まる中(1/9 コインポスト)
1/1から堅調に推移していたBTCだったが、1/3にマトリックスポートが「SECが再びビットコインスポットETFを拒否する理由」というレポートを発表したため、過熱感と相まってBTC価格は640万円から580万円へ9%ほど下落した。
これは、後に単なる憶測であることが明らかになり、BTC価格は回復へと向かった。
1/5には承認への主要ハードルをクリアしたとの報道、1/8にはブラックロックがETF承認は1/10(米国時間)と予想し承認への期待を高め、一層強気な相場となった。
一方、1/8に米国SEC(米証券取引委員会)の委員長を務めるゲンスラー氏は暗号資産投資に注意喚起を行った。主な内容はコンプライアンス面、高ボラティリティ高リスク、詐欺についてである。BTC価格に大きな影響はみられなかった。
BTC現物ETF承認については、The Blockの記事においてヴァルキリーインベストメンツのスティーブンマックラーグ氏は1/10の営業終了時(米国時間)、つまり日本時間の1/11の6:00頃に承認されるのではないかとコメントしている。
次項では、1/11の6:00頃に承認の可否が明らかになるという仮定で、テクニカル分析を試みたい。
・テクニカル分析
BTC/JPY日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は2023/12/26から現在までのBTC/JPYの日足チャートである。
現在のBTCは670万円ほどを推移している。
今一度、ETFの承認、否認のケースについて、想定できるシナリオを確認しておきたい。
承認の場合
①勢いよく上昇し、過去最高値圏の750万円へ挑戦
直近の上下の値動きで相当量ポジションが軽くなっている可能性があり、この場合は素直にETF承認を受けた買いが優勢となる展開が想定され、過去最高値へと強く上昇することになる。
②事実売りが行われ、一時的には650万円へ下落後、上昇へ転換
1/10の6:00過ぎにSECのX(旧Twitter)にてETFが承認されたと発表(後に誤報と判明)があった際は、1%ほど上振れしたが、すぐ6%ほど下落している。
いったんは利益確定の売りが相当量出てくる可能性もあるが、この場合は、ここが絶好の買場となり、①と同様その後は反発していく展開となる。
否認の場合
③575万円まで急落
MACDとストキャスから加熱感がうかがえるのが今のBTCのテクニカルだ。そのため、ETFが否認された場合、直近のイベントが終了して売り優勢となる展開が想定される。
この場合、650万円のサポートは機能せず、575万円まで急落するのではないだろうか。
以上が、1/11の6:00頃に承認の可否が判明すると仮定した上でのBTC/JPYの値動きについてのテクニカル分析である。引き続き、BTC現物ETF承認をめぐる動向に注目である。
(1/10 午前7:00時点)
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