12月のADA(カルダノ)は+64%超え!目指す価格帯は?
Daily Market Report 2023/12/15
_
・12月1日からの騰落率
騰落率ランキング上位15銘柄(期間2023/12/1 – 2023/12/13)
当社クローズレート(Bid)より作成
上図は、12/1~12/13における当社レバレッジ取引取扱い銘柄の騰落率ランキング上位15銘柄である。
11位以上の銘柄については騰落率が+10%を超え、12月に入ってから大きく上昇していることが分かる。
中でも、上昇率1位のAVAX(アバランチ)は80%を超える上昇をみせており、12/12には6,000円に迫る勢いを見せた。
2位のADA(カルダノ)の上昇についてもAVAXに負けておらず、3位のALGO(アルゴランド)に24%以上離す大差をつけている。
アルトコイン優勢の市場であるが、今回の上昇要因は何だったのか。今後の展開について、騰落率第2位のADAのチャートで考察する。
・今回の上昇要因は?今後のターゲット価格は?
ADA/JPY 8時間足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ADA(カルダノ)のチャート・価格情報はこちら
上図は、2023/12/1から12/14までのADA/JPYの8時間足チャートである。
上図を見ると、大きく価格を伸ばしたポイントが2つ(上図赤枠)、10円以上の幅で下落したポイントが1つ(上図青枠)ある。
・①の上昇について
米大手資産運用会社各社によるBTC(ビットコイン)現物ETFの審査が技術的側面まで進み、承認への期待感から上昇したものと見受けられる。また、BTCも1年半ぶりの価格帯に戻り、市場の盛り上がりを牽引した。
・②の上昇について
この上昇についても、BTC現物ETFが関連していると思われる。
現在、米大手資産運用会社ブラックロックにより申請中のBTC現物ETFであるが、仕組みの修正によってBTCの保有制限を受けているウォール街の銀行が参加できるようになるという(12/13 CoinPost)。
①と同じく、BTC現物ETF承認の確率が高いと市場は判断したのに加え、FOMC(米連邦公開市場委員会)の金利利下げ予測と合わさり上昇したものと見受けられる。
加えて、カルダノをベースとしたDeFiプロジェクトのTVL(Total Value Locked:預入資金)が急上昇し、プロジェクトの中には過去24時間で90%を超える上昇を伴うものもあった(12/14 CoinDesk)。
これが好感され買いが走り、ADAの価格上昇の一端を担った可能性も否定できないだろう。
・③の下落について
BTCの利確売りが走り、ロングポジションが660億円規模で清算されたため急落。ADAも連れられる形で大きく下落するものの、上述の②の上昇を受け下落分を超えて戻した。
上記のポイントをみると、BTC現物ETFの承認への期待と、FOMCの来年度からの利下げ期待が今後の値動きの判断になりそうだ。
果たして、今後はどのような値動きになるのであろうか。
12/8のマーケットレポート「11月より価格が2倍に上昇したアバランチ(AVAX)、割安感からさらなる上昇を狙えるか」に記載があるが、12/14午後7:00時点でADAはテラショック前の水準である90円台を推移している。
上記レポートでは、上昇要因をテラショック前の価格に戻っていないための割安感としており、それを受けると現在のADAの割安感はそこまでないと言えるかもしれない。
そうなると、12/11のBTCと同様、利確売り先行による下落は注意しておくべきか。
12/11のADAは10円前後下落したため、現在の価格からみると80円前後までの下落は予測しておくほうが良いかもしれない。
一方で、上述のとおりBTC現物ETFの承認への期待感やFOMCによる次年度の利下げも市場は期待している。
これらは①、②の上昇要因であり、今後も同ペースで価格を更新した場合、2023年内中に2022年4月の価格帯である100円に届く可能性も考えられる。
暗号資産現物ETFや、FOMCの利下げ期待などにより堅調に推移している暗号資産市場ではあるが、昨今の中東・ロシアの地政学的リスクなどを背景として米国や欧州経済に大きな打撃を与えるようなことがあれば、反転して下落相場になることも考えられるため、ニュースや市場の反応の仕方には注意しておきたい。
(12/14 午後7:30時点)
◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。
◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。
◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。
◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。