BTC(ビットコイン)、FOMC次第で650万円再挑戦?

Daily Market Report 2023/12/13

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ETF承認期待&米国利下げ期待での上昇

BTC/JPYは、11月下旬からETF承認への期待感から上昇継続し、今月に入って600万円を明確に上抜けると、勢いそのままに650万円を超える水準まで数日で急上昇した。

しかし、その後は心理的節目に到達したこともあってか上値の重い展開となっている。12/8の米雇用統計後には再度650万円の水準を目指し反発する場面もあったが、同水準を攻略しきれず再度失速した。

上方向に抜けきれなかったことや、今週に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えての手仕舞いも相まって昨日、一昨日と600万円を割り込む時間帯もあった。

12/12に発表された米消費者物価指数(CPI)は、ほぼ市場予想通りの結果となりインフレ鈍化基調が示された。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ目標数値に対してはまだ遠く、早期利下げへの期待感が高まる結果とはならず、BTCの追い風にはならなかったようだ。

次に注目するべきイベントは、12/14の日本時間早朝に控えているFOMCでの政策金利発表となる。

足元の暗号資産市場の上昇の背景の一つとして、米国の金利先安感がある。今回のFOMCでは政策金利の変更は見込まれていないが、将来の動向(特に利下げ観測を占う)ドットチャートと記者会見での議長の発言が注目される。

市場の期待する早期利下げを支持する内容となれば、リスク資産である暗号資産市場には追い風が吹くことになるだろう。その場合はBTCも再度650万円の上抜けを意識した動きになることが考えられる。

一方で、早期利下げの期待感が膨らまない、ないしはいくらか後退したとしても、BTC単体で見ればETF承認への期待感が下支えとなりそうだ。

12/11には10%近い急落局面もあったが、580万円(約4万ドル)をサポートに足元では値を戻しつつあり、BTCの底堅い需要が伺える。

バンドウォークをしながらしっかり上昇

BTC/JPY週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、BTC/JPYの週足チャート(期間:2021/11/8~2023/12/11)に、直近高値(7,793,764円:2021/11/8)から直近安値(2,100,430円:2022/11/21)に向かって引いたフィボナッチリトレースメント(0%・50%・76.4%・100%)とボリンジャーバンド±2σを描画した図である。

10/23週にフィボナッチリトレースメントの50%戻し水準である約500万円をしっかりと上抜けたのち、価格はボリンジャーバンド+2σに沿ってバンドウォークを続けている状況であることがわかる。

足元では、心理的節目である650万円付近にボリンジャーバンド+2σ水準とフィボナッチリトレースメントの76.4%戻しラインが集まり、この水準で一旦上値が重くなっていることも直近の調整につながったと言えそうだ。

今週の下落が調整的な下落で留まり600万円付近を維持できれば、ボリンジャーバンドは発散状態が維持される可能性もある。その場合、バンドウォークの状態も維持され、下値を切り上げながら徐々に上値を伸ばす動きも期待できるかもしれない。

650万円をしっかりと突破することができれば、2022年高値まで特段の抵抗帯が見当たらず、500万円上抜け後のような強い上昇となる可能性もあるだろう。

一方で、下落に転じた場合は、50%戻し水準でもある節目の500万円を維持できるかどうかがポイントとなるだろう。

ここを割り込んでしまう場合、10月半ばからの上昇を否定する形状になってしまうため、急伸前に揉み合っていた水準である400万円台前半までの下落に警戒が必要になる。

(12/13 午前6:00時点)

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2023-12-13
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