バイナンスの報道からリバウンドしたBTC(ビットコイン)。上値が重く下げ模様か?

Daily Market Report 2023/11/22

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米国とバイナンス

11/21、暗号資産取引所最大手のバイナンスは、米国における法令違反の責任を認め、米国の司法省、金融当局に対し和解金を支払うことで合意した。

米国の規制当局が問題視している、バイナンスが抱える問題は、大きく分けて二つ存在する。一つ目は、証券性を問われている暗号資産を米国内で販売したこと。二つ目は、バイナンスがマネーロンダリングに使われていたと指摘されていることだ。

これまでも度重なるSEC(米証券取引委員会)訴訟関連ニュースなどにより、暗号資産の価格は大きなボラティリティを伴って上下してきた。

バイナンスがマネーロンダリング等に使われていた問題については、上述のとおり、バイナンスが43億ドル(約6,370億円)の和解金を支払うことにより、米国の司法省、金融当局と和解したとの報道がされた。

これにより、バイナンスが抱える問題が一つ晴れたことに好感がもたれ、暗号資産の価格はリバウンドし、BTCにおいては一時約520万円から約540万円と、20万円以上リバウンドした。

バイナンスでCEOを務めていたC.Z(チャンポン・ジャオ)氏は辞任し、後継にはリチャード・テン氏の就任が発表されている。トップの交代により一旦は安心感が出そうだが、世界最大の暗号資産取引所に関するニュースには、引き続き注意が必要だ。

テクニカル分析

BTC/JPY 1時間足チャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、11/8から11/21までのBTC/JPYの当社1時間足チャートである。

ここ数日は下げ基調であり、図中の「※」のトレンドラインで上値が押さえつけられている。上値を追うには、まずはトレンドライン付近の攻防に注目したい。

前述のとおり、バイナンスが抱える問題が一つ晴れたことに加えて、来年4月頃のBTC半減期、ビットコインETF承認への期待もあり、再度、BTCの年初来高値水準への上昇も考えられる。

その場合、現在540万円付近のトレンドラインをしっかりと上抜けすることができれば、年初来高値である571万を超え、昨年頭を抑えられた600万円達成への道筋も見えてくるかもしれない。

一方、下値に関しては、バイナンスのニュースにより、一時的に520万円から20万円以上のリバウンドを見せたが、現在は再び520万円付近で推移しており、依然として、11/9と11/14の直近安値の約510万円がサポートラインとなりそうだ。

もし510万円を下回る場合には、10月後半に450万円を超えて勢いづいた相場が逆回転する可能性も考えられ、下値拡大への警戒が必要になりそうだ。

加えて、冒頭に記載したバイナンス関連のニュースというファンダメンタルズ面の材料が出たことにより、ボラティリティも大きくなっている相場にも注意が必要だ。

(11/22 午前9:00時点)

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2023-11-22
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