11月に入り66%上昇のAVAX(アバランチ)。上昇要因とこれから

Daily Market Report 2023/11/17

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11月1日からの騰落率


騰落率ランキング(期間2023/11/1 – 2023/11/15)
当社クローズレート(Bid)より作成

上図は、11/1~11/15における当社レバレッジ取引取扱い銘柄の騰落率ランキングである。

31銘柄中27銘柄が上昇しており、11月に入ってから暗号資産市場は堅調に推移していることがわかる。

そんな中でも、上昇率1位のAVAX(アバランチ)は66%を超える上昇をみせており、11/16には3,000円を突破し年初来高値を更新した。

暗号資産ETFの申請や米利上げ懸念の後退などの要因で暗号資産市場が盛り上がる中、上昇率2位のSOL(ソラナ)をはじめとするレイヤー1を有するプロジェクトのトークンに注目が集まっている。

次項では、AVAXが価格を伸ばすことができた要因と、その後の値動きについて考察する。

今回の上昇要因は?今後のターゲット価格は?

AVAX/JPY 8時間足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
AVAX(アバランチ)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2023/11/1から11/16までのAVAX/JPYの8時間足チャートである。

上図を見ると、大きく価格を伸ばしたポイントが2つあることが分かる(上図赤枠)。

・①の上昇について
米大手資産運用会社であるブラックロックによるETH(イーサリアム)現物ETFの申請や、Solana Breakpoint 2023での複数のニュース及びプロジェクトの発表、ソラナDeFiにおけるTVL(Total value locked)の上昇等、アルトコイン主導で市場が盛り上がりAVAXも連れられる形で上昇。

・②の上昇について
米金融大手であるJPモルガンのブロックチェーンプラットフォームと、アバランチ上で作成された金融機関向けのサブネット「Evergreen」が接続されると発表(11/16 コインポスト)。

まだ実験段階ではあるものの、大手金融グループによる発表とのことで、ユースケースの拡大などの期待感から上昇したものと見受けられる。

上記2点をみると、アルトコイン主導の市場牽引に加え、AVAX固有のニュースが重なり、価格が動いていることが分かる。

また、BTC(ビットコイン)現物ETFの承認への期待、レイヤー1を持つブロックチェーンプロジェクトの新プロジェクトや新システムのローンチ、2024年に控えるBTCの半減期などもあり、暗号資産市場の盛り上がりがすぐに冷める可能性も低そうだ。

過熱感は否めないものの、AVAXは年初来高値を更新し2022年11月の上値も更新したことから、2022年8月上旬の上値抵抗線であった4,000円付近がターゲットとなるだろうか。

一方で、現状の相場については注意すべき要素もある。

BTC現物ETFの承認への期待を背景に、10月中旬頃から暗号資産市場は盛り上がりを増してきたが、11/16にSEC(米証券取引委員会)はHashDexのBTC現物ETFとETH現物ETF申請の判断を延期した(11/16 Bloomberg)。

BTC現物ETFの申請は、SECの判断延期を重ねたあとに却下され続けてきた過去がある。

仮にBTC現物ETFが否決された場合、承認の期待感から底堅い推移を続けていた暗号資産市場は、急に冷え込む可能性も考えられる。

過去の事例では、2018年にウィンクルボス兄弟が申請していたBTC現物ETFが7/26に否決された際、それまで90万円付近を推移していたBTCは反転下落へ向かった。8月中旬には70万円を割り、20%を超える下落となった。

今のAVAXにあてはめると11/15の上昇分を打ち消す下落となり、市場の冷え込みも考慮すると2,000円を割る場面も出てくるかもしれない。

さらに、昨今の中東地政学的リスクがさらに高まり、原油価格高騰などを背景として米国や欧州経済に大きな打撃を与えるようなことがあれば、反転して下落相場になることも考えられるため、市場のニュースや反応の仕方には注意しておきたい。

(11/16 午後6:00時点)

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