材料出尽くしのXRP(エックスアールピー)、短期の調整から長期目線では上昇の余地
Daily Market Report 2023/11/15
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・Ripple Swell後は例年下落傾向
コインマーケットキャップより当社作成
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上図は、2020年から2023年におけるRipple Swellの開催終了日後からのXRP/JPYの値動きである。(Ripple Swellの開催終了日の終値を1として、半月後までの終値の推移を表示)
例年、リップル社の一大イベントであるRipple Swell開催後には材料出尽くしと認識されるのか、上下動しながら14日後にはすべてSwell後の終値よりも低い水準となっており、所謂「Swell下げ」の下落傾向が見て取れる。
今回のSwell終了日(11/9)後の動きも直後から若干の下落傾向となっており、値動きの推移のみに着目すれば2021年に近いものがある。
過去の値動きにならえば、来週にかけてSwell後の終値(=100円)から10~15%程度の下落も視界に入っている状況と言えそうだ。
XRP/JPYの今年の高値は7/13につけた124.54円であることを考えると、足元の100円付近は既に高値圏とも言えるため、これから高値を追って参加することは難しいかもしれない。
むしろ、XRPを保有しているならSwell後の展開を想定して、利食いを考えるにはちょうどいい状況とも考えられるかもしれない。
また、11/13日には米大手資産運用会社ブラックロックがXRP信託の登録書類を提出したとのフェイクニュースにより、XRP/JPYは一時20%上昇したが、直後に上げ幅を全て失う値動きとなっいる。
Swellを通過し、材料待ちの中でインパクトのあるニュースに大きく反応したものの、フェイクニュースで踊らされた参加者がいることを考えると、短期的には上値を抑える要因になりえるだろう。
以上のように、材料出尽くしと、フェイクニュースによって相場が荒らされたことでXRPは短期的には上値が重い展開となりそうだ。
しかし、テクニカルの側面では異なった視点も持てそうな状況でもある。
以下の要素も検討の余地がある。
・4時間足チャートによる短期的なテクニカル分析
XRP/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、10/17から現在までのXRP/JPYの4時間足チャートである。
現在、下落レンジ(黒色線)内を推移しており、これまでサポートとなってきた50本移動平均線(緑色線)を下抜け、反対に50本移動平均線に頭を押さえつけられる格好となっている。
下落レンジに沿う形で推移する場合、10/24 午前4時に上ヒゲ、11/3午前0時に下ヒゲを残している85.9円水準(水色線)も下抜く動きとなり、テクニカル側面からも短期的には下落圧力が高いように見える。
上述のとおり、ファンダメンタルズでも、材料出尽くしと、相場が荒らされたことで短期的には上値が重い展開が続きそうである。
しかし、一方で、長期的に見ると未だ上昇トレンドが継続している可能性も考えられそうだ。
・週足チャートによる長期的なテクニカル分析
XRP/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、2017/7/20週以降のXRP/JPYの週足チャートである。
長期的に見ると、過去3度阻まれて来たレジスタンスライン(水色線)に差し掛かっていることがわかる。
直近2週間は上ヒゲとなり押し返されているものの、依然3本の移動平均線が上から短期(5)・中期(20)・長期(50)と順に並ぶ上昇のパーフェクトオーダーを形成している(黒丸)。
また、RSIに着目すると、過去にレジスタンスされた箇所ではRSIが買われすぎ圏内に達していることがわかる(赤丸)。
このRSIの現在値は未だ中立水準に位置しており、約100円であるレジスタンス突破を目指して上昇を続ける余地も残っている可能性があると言えよう。
長期的な週足レベルのレジスタンスを突破するためには、まずは、短期レベルでも上昇に転じる必要があり、4時間足レベルで100円付近の50本移動平均線の攻防にも着目したい。
(11/15 午前7:00時点)
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