独自の材料で躍進するXRP(エックスアールピー)、今後の価格目処は

Daily Market Report 2023/11/1

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これまでの値動き

XRP/JPYの日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、7/1から10/31までのXRP/JPY日足チャートである。

XRP(エックスアールピー)は7/13のリップル社の裁判勝利の報道により、60~70円台の水準から、一時120円台の水準まで上昇後(当社マーケットレポート「わずか数時間で約2倍の上昇!!XRP(エックスアールピー)の上昇はどこまで?」参考)、材料出尽くからか、その後は再び60~70円台の水準まで値を戻していた。

10月に入ってからも引き続き同水準で推移していたが、10/20にSEC(米国証券取引委員会)がリップル社の役員に対する訴訟を取り下げたことが報道されると上値を追う形となり、10/31現在90円台の水準まで上昇している。

XRPの上昇は独自の材料が評価されたか

BTC,ETH,XRPの比較チャート(10/22から10/31)(当社取引ツールより作成)

上図は、10/22から10/31までのBTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、XRPの対円比較チャートである。

10/31時点でBTCが+17.43%、ETHが+11.96%、XRPが+16.65%となっている。10/23のグレースケールの現物ビットコインETFに関連したヘッドラインによって、上記3銘柄のすべてが上に反応しているが、注目したいのは価格上昇率順位だ。

10/29まではBTCの価格上昇率が+約15%に対して、ETHが+約10%、XRPが+約7.5%ほどであった。

現物ビットコインのETF承認という材料が一番影響を与えるのはBTCであり、そこからアルトコインに価格上昇が波及すると考えられるため、BTC>ETH>XRPの順番となったのは想定どおりの結果であった。

ところが、10/29に入ったあたりから、XRPが急伸し、10/31時点でBTCの価格上昇率に肉薄する形となっている。このことから、XRP独自の材料である証券性に関する裁判の進展が影響していると捉えることもできるかもしれない。

テクニカル分析

XRP/JPYの日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、7/1から10/31までのXRP/JPY日足チャートにRSIを適用したものである。

価格水準としては、8月初旬の揉み合いがあった水準となり、今回も同水準でしばらく停滞する可能性も考えられる。RSIは75を超えており、足元では買われすぎの水準にあることがわかる。

現在の価格上昇が現物ビットコインのETF承認に向けた暗号資産市場全体への追い風とXRP独自の材料という2つの恩恵の結果だとすると、これらの材料の賞味期限が切れたときには下方向への圧力が強まることも考えられる。

その場合には、今回の上昇前の60~70円台の水準が一つの下値目処となるだろうか。

ただし、11/8、11/9には、リップル主催の大型カンファレンス「SWELL2023」が開幕される。こちらのカンファレンスにてXRPに関するポジティブなニュースが出ることもありうる。

その場合、このまま上昇を続ける可能性も考えられ、7月下旬に揉み合った100円台で定着できるかに注目したい。

(11/1 午前6:00時点)

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2023-11-01
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