1週間で21%上昇のソラナ(SOL)、再び4000円の可能性も
Daily Market Report 2023/10/6
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当社価格データより作成
上図は、9/1から10/4における当社取扱いレバレッジ銘柄の上昇率上位10銘柄である。
期間中、32.47%と最も上昇したチェーンリンク(LINK)は、Daily Market Report 2023/9/27「勢いづいたLINK(チェーンリンク)、長期のレンジ上限を破れるか」で紹介した通り、CCIP(クロスチェーン相互運用プロトコル)が大きな注目を集めていることが要因と考えられる。
これまでLINKは、現実世界と暗号資産ネットワークを繋ぐために必須といえる分散型オラクルネットワークという仕組みを提供していたことで、時価総額ランキングで常に上位に位置していたものの、他に主軸といえるサービスがなかった。
このような状況の中で、ブロックチェーン同士を繋ぐために必須であるものの、これまで何度もハッキングやサイバー攻撃の的になってきたクロスチェーンブリッジ技術に対し、チェーンリンク社が新たにCCIPというソリューションを提供したことが市場に対して大きな好感を持たれたようだ。
続いて2位となったメイカー(MKR)は、9/1以降、価格上昇率は30.28%となっている。
MKRは2022/11から2023/6末にかけ、ほとんどの期間で10万円を目指す展開となっていた状況だったが、2023/7/1に明確に10万円を超えて以降、翌々日の7/3には15万円の高値を付けるなど、大きな飛躍を見せており、8月中旬~下旬にかけて調整期間はあったものの、9/26には昨年5月以来の20万円に到達している。
MKRについてはLINKのような特別大きな好材料がないものの、プロジェクトを推進するMakerDAOが7月末から9月中旬にかけて実施したMKR買戻しプログラムの影響や、同エコシステムのSpark Protocolの成長が大きいかもしれない。
そして、22.51%の上昇率で第3位となったソラナ(SOL)が続いている。SOLは2023年に入ってからは2,500~3,300円前後で推移しており、なかなか上値の突破ができない状況が続いていたが、10/2と10/3は一時的に約3,600円を超えることに成功していた。翌10/4以降は価格を約3,300円台まで下げる展開となっているが、今後、SOLは価格を上昇させることができるだろうか。
・SOLの価格推移
当社価格データより作成
上図は、9/1を起点とした10/4までの期間中、価格上昇率1~5位までの銘柄と当社取扱い銘柄の平均値の価格変動率推移である。
平均値からは、暗号資産市場が9月はやや上昇傾向にあったものの、6月後半から続くボラティリティの低さは未だに覆すことができておらず、全体的に大きな変化がない市場環境であったことがわかる。
このような状況の中で、SOLも9月下旬までは他の銘柄と同様に価格変動の少ない状況が続いていたが、9/28以降に価格を大きく上昇させた。この理由について明確な要因はないが、ソラナネットワークでは久々のアップデートが導入されるという材料が存在する。
また、DeFiの盛況を表す指標であるTVL(Total Value Locked)に関しても、イーサリアムネットワークでロックされるETHは2022/11以降、1年以上減少傾向であることに対して、ソラナネットワークでロックされるSOLは2023/2以降増加傾向にあることから、エコシステムは以前よりも活気づいてきていることも伺える。
一方で、8/23にSolana Payとカナダ大手eコマースのShopifyとの連携が発表されたことや、9/5には米決済大手のVISAが、ステーブルコイン決済のテストにソラナブロックチェーンを使用するという発表を行ったものの、SOLの価格は特に反応しなかったように見える。
・SOLの今後の行方は?
当社価格データより作成
SOL(ソラナ)チャート・価格情報はこちら
上図は、2022/10/1~2023/10/4におけるSOL/JPYの日足チャートである。
SOLは2022/11までは約4,000~5,000円前後で推移していたものの、2022/11に発生した米暗号資産取引所FTXの倒産により大きく価格を下落させ、今年1/1の終値は約1,250円となっていた。
その後、2月までに約3,000円まで回復することに成功したものの、以降は高値の切り上げに苦戦しており、現在に至るまで2,500~3,300円で推移している。
9/28以降の上昇に関しては大きな材料・要因がなかったことから一時的な上昇である可能性もある。しかし、SOLにはソラナネットワークでアップデートを控えていること、Solana PayとShopifyの連携、さらにはVISAとの提携といった好材料も多いといえる。
これらの好材料が注目される展開となれば、今後、高値を切り上げる可能性も出てくる。この場合、2022/11に起きたFTX破綻以前の水準である、4,000円を目指す展開も見えてくるかもしれない。
(10/5 午後6:30時点)
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