BTC/JPYはUSD/JPYに連れられ失速。再度430万円を超えられるのか?
Daily Market Report 2023/10/4
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・外的要因に左右される暗号資産市場
図1.Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
図2.BTC/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)チャート・価格情報はこちら
上図は、今年10/1以降のUSD/JPY(ドル円)とBTC/JPY(ビットコイン)の1時間足チャートである。
9月末に懸念されていた米国議会の閉鎖が払拭されたことから、BTC/JPYは10/2に大きく425万円まで上昇したものの、同日午後11時の米国ISM製造業景気指数発表から反落する展開となっている。
加えて、10/3午後11時には大きな売り圧力が発生したUSD/JPYに連れられる形で下落。一時400万円を割り込み、上昇トレンドの終わりを示唆するような値動きとなっている。
一方で、USD/JPYは、去年為替介入が行われた水準(149円~151円台)に近づいており、警戒感からか149円台以上の上値が重たくなっているようだ。
BTC/JPYがUSD/JPYに連れられる展開が続くようならば、暗号資産独自の好材料が出ない限り10/2の高値(425万円)の突破は難しいかもしれない。
以下では、別の視点から、BTCの価格を分析する。
・直近のBTCと今後
BTC/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、8/1以降のBTC/JPYの8時間足チャートである。
9/29のレポートの当社マーケットレポート「来年半減期を迎えるBTC(ビットコイン)、直近の値動きと今後の行方は?」では、来年2024年4月頃に予定されているBTCの半減期に向けて価格が上昇する場合、8月に揉み合った430万円を上抜けできるか注目していた。
しかし、上述のとおり、BTCは10/2に価格が上昇したものの、430万円付近がレジスタンスラインとなったのか、425万円で反落する展開となった。
BTCの9/30と10/3の下落を確認すると、現在は、単純移動平均線の中期線(青)が、直近のサポートライン(約400万円)のようにも見える。
直近では、日本時間10/4に、XRP(エックスアールピー)の有価証券問題をめぐり、米リップル社とSEC(米証券取引委員会)の係争が続く中、裁判所がSECの申請した中間控訴の動議を拒否したとの報道があり、XRPの価格は72円から78円まで一時約8%上昇した。
これはXRPの報道であるが、暗号資産のポジティブな報道として、暗号資産全体への影響もあるかもしれない。
その場合、BTCも再度430万円のラインにトライする可能性があり、次こそ確実に上抜けできるかに注目することになるだろう。
(10/4 午前11:00時点)
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