来年半減期を迎えるBTC(ビットコイン)、直近の値動きと今後の行方は?

Daily Market Report 2023/9/29

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・来年の半減期を前に、今年上半期を振り返る

BTC/JPYの日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、2023/1/1~9/28までのBTC/JPYの日足Bidチャートである。

来年4月頃の半減期に向けBTCの価格はどのような推移となるのだろうか。

まずは、2023年上半期のBTCの相場を簡単に振り返る。

3/13、SVB(シリコンバレー銀行)の経営破綻を受け、米当局は全ての預金者の資金を保護すると約束し、資金繰りに窮している銀行には短期融資の条件を緩和すると発表した。

米金融システムの健全性への懸念払拭を当局が目指したことを受け、3/12に約280万円だったBTCの価格が、3/17には一時約350万円(約25%増)まで高騰した。

さらに、6/15には、米資産運用大手ブラックロックが、ビットコインETF(上場投資信託)の申請書を提出し、6/15に約350万円だったBTCが、6/23には一時約440万円(約25%増)まで高騰した。

このように、2023年上半期に順調に価格を上昇させてきていたBTCであるが、下半期に入って様相が変わってきているようだ。

中でも大きな節目としては8/18、米金利上昇の長期化が重荷になったことに加え、イーロン・マスク氏率いるスペースXが保有するBTCを売却したとの報道もあってか、3/10と6/14を結んだサポートライン(図の緑線)を下抜けし、現在に至るまで軟調な状態が続いている。

・直近2カ月のBTCの状況と今後

BTC/JPYの8時間足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2023/8/1~9/29までのBTC/JPYの8時間足Bidチャートである。

上述のとおり、8/18、スペースXのBTC売却報道を受け、BTCは約415万円から約375万円まで急落し、その後、約375万円付近での推移が続いた。

8/29には、ビットコインETFへの転換をめぐるSEC(米国証券取引委員会)の訴訟で、米グレースケールに有利な判決の報道を受け、BTCは同日に一時的に約400万円まで上昇したものの、2日後の9/1に、SECが全てのビットコインETF申請に対する決定を延期するとの報道が出ると、BTCの価格は約370万円まで再び下落した。

9/13頃には、移動平均線の長期線(緑)を短期線(橙)が下から上に突き抜けるゴールデンクロス(図の白丸)が確認でき、BTCの価格は上昇。その後、BTCは380万円から400万円の間で推移した。

ビットコインETFの報道に関しては、9/27、SECがビットコインETFの審査判断を来年1月まで再延期するとの報道がされたが、同日9/27に、米議員らがSECのゲイリー・ゲンスラー委員長に宛てて現物ビットコインETFの承認要請を提出した報道も出ている。

現在、BTCの価格は400万円付近で推移しているが、9/25と9/27の安値から、75日の移動平均線(緑)が直近のサポートライン(約387万円)と言えるだろう。

ただし、387万円の75日移動平均線を明確に下抜けした場合は、8月に何度かあった安値である360万円まで下落する可能性もある。

一方で、BTCは約半年後の来年2024年4月頃に半減期が予定されており、過去、半減期の前後には価格が上昇する傾向があった。

そのため、今回もBTCの価格が上昇する可能性はあり、その場合には、8月に揉み合った430万円を上抜けできるか注目である。

(9/29 午前11:00時点)

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