勢いづいたLINK(チェーンリンク)、長期のレンジ上限を破れるか

Daily Market Report 2023/9/27

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躍進するLINK(チェーンリンク)

LINK,BTC,ETH,XRPの比較チャート(9/1から9/26)(当社取引ツールより作成)

上図は、2023/9/1から9/26までのLINK、BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、XRP(エックスアールピー)の対円変動推移の比較チャートである。

9月に入ってからのLINK/JPYの上昇率は約30%であり、同期間中のBTC/JPYの上昇率が約3%であることを考慮すると、高いパフォーマンスを発揮していると言えよう。

株式市場や為替市場を見てみると、米国の金利上昇に反応する形で株安、ドル高の基調が見られる中、BTCに代表される暗号資産はほぼ無風という状況である。

そんな中で、LINKが躍進している理由は、チェーンリンクのCCIP(クロスチェーン相互運用プロトコル)が材料視されているからだろうか。

CCIPとは、チェーンリンクが開発した、異なるブロックチェーン間でトークン転送やクロスチェーン決済を行うことができるプロトコルである。

9/14には、オーストラリアの大手銀行ANZが、CCIPを利用して、ANZの発行するステーブルコインでトークン資産をクロスチェーン決済したという報道があった(9/19 CoinDesk)。

以上のように、ファンダメンタルズの面では、今後ユースケースの拡大が予想されているという材料がある。次に、そんなLINKについてテクニカルの観点から価格目処を考えたい。

短期的には高値圏か

LINK/JPY 日足bidチャート(当社取引ツールより作成)
LINK(チェーンリンク)チャート・価格情報はこちら

上図は、2023/1/1から9/26現在までのLINK/JPY日足チャートに単純移動平均線RSIを適用したものである。図中の黒線は1150円と830円の価格帯を示しており、緑の丸はゴールデンクロス、紫の丸は830円反発箇所を示す。

以下の観点から目先の上値目処を1150円台、下落に転じた場合の下値目処を830円台と考えたい。

①移動平均線のゴールデンクロス
チャートを確認すると、9/14に短期移動平均線が長期移動平均線を上抜くゴールデンクロスが確認できる。現在時点でもこの上昇トレンドは維持されており、目先の方向性は上昇方向だと考えることができる。

②RSIは高値圏を示す
一方で、RSIは75以上と高値圏を示している。過去の上昇局面でも、この水準から下落に転じたことから上昇が一旦止まる可能性も考えられる。

③8月安値がサポートとなる可能性
8月後半から9月初旬までの間で830円台の水準で反発していることを確認できる。今後下落に転じた場合も、この水準が意識されるかもしれない。

④長期のレンジの上限付近

LINK/JPY 週足bidチャート(当社取引ツールより作成)

2022/5からの週足チャートを見てみると、上限約1150円、下限約700円の長期のレンジ相場に位置していることがわかる。現在、LINKの価格は1100円付近で推移しており、今の水準はこのレンジ上限に近いため価格目処として機能する可能性もある。

当然、上記で挙げた観点以外にもマクロ環境の変化や、ユースケースのさらなる拡大などの材料が価格に影響を与える可能性はあるが、ひとまずの目処として上記の水準に注意したい。

(9/26 午後11:00時点)

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