ボラティリティが回復しつつあるBTC(ビットコイン)。押し目か続落か?チャートから買い時を探る。

Daily Market Report 2023/9/15

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先日9/13の当社マーケットレポート「BTC(ビットコイン)、9月は仕込み時か?過去10年の季節性アノマリーから推測」では、アノマリーの観点からは9月が買い場となる可能性について述べた。

今回はチャートの形から、実際にどのあたりが買い時になりそうかを見ていくことにする。

直近のBTCの値動き

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、8月中旬から現在までのBTC/JPY日足チャートである。

ここ1、2カ月ほどは一時荒い値動きとなる場面もあったが概ねボラティリティが低く、方向感の乏しい展開が続いている。

値動きを確認してみると、8/17には最大10%ほど変動するボラティリティが生じ、価格は375万円付近まで急落した。ここからさらに下落するのかと思われたが、数回下ひげを付けて耐えている。

8/29にはグレイスケールがビットコインETFをめぐる裁判で勝訴したため、BTC価格は急騰した。しかし、2日後の8/31にSEC(米証券取引委員会)がビットコインETF申請に対する決定を延期を発表したことによりまたも375万円まで戻した。

逆に9/11は大きく下落するも9/12には大きく陽線を付けて約367万円から約386万円まで反発した。

現在の価格は385万円付近であるが、レンジ相場から抜け出せない状況となっている。

このように1,2ヵ月の動きでは方向感がつかみにくいので、期間を広く見て、どこが押し目となるのかを次に検討する。

テクニカル分析から押し目となりうる箇所は?

BTC/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2021年11月から現在までのBTC/JPY週足チャートである。

このチャートを見ると、現在は2023年6月の高値450万円と安値330万円の概ね真中にいるといえる。

また、図中緑線部は上昇トレンドをきれいに作っていたが、現在はそのトレンドからも外れていることがわかる。

押し目としては、330万円が1つの候補で、図中青丸部分に達する場面がターゲットとなろうか。

さらに続落するとなれば、次に250万円のラインも見えてくるが、それより下は、昨年末FTXが破綻した際のパニック売りで達した価格水準となり、この水準まで行くことは暗号資産界を揺るがす悪いニュースがない限り、確率としてはそう高くないだろう。

つまり、リターン幅をどこまで考えているかは各々の戦略によるが、チャート形状からは下落幅は限られていると読み、前回のレポートで挙げたアノマリー通り今月から仕込み時期と捉えるのも、リスクリターンからは悪くない選択肢かもしれない。

BTCが控える重要なファンダメンタルズ

アノマリーとともに注目したいのがBTC関連のファンダメンタルズである。

その中でもやはり注目すべきファンダメンタルズは、SECの暗号資産現物ETFの承認であり、暗号資産の環境を一変させる力があるだろう。

9月頭もいくつかのETFの承認可否決定の締め切りだったが、延期となった。次の期限は10月中旬、最終期限は来年3月中旬にある。

もちろん、今後、暗号資産現物ETFが承認されるとは限らない。しかし、仮に承認されれば、既存の取引参加者以外もBTCを買いやすい状況となり、暗号資産界でまわっていた資金に加えて、より大衆からの資金流入も有り得るだろう。そうなれば、BTCの価格上昇も考えられる。

次の起爆剤の可能性の一つとして、頭に入れておく必要もあるのではないだろうか。

(9/14 午後4:30時点)

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2023-09-15
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