BTC(ビットコイン)、340万円でサポートされなければCMEの窓である280万円に向けて調整も

Daily Market Report 2023/9/6

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グレースケール勝訴後、2日で全戻し

当社取引ツールより作成
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2023/7/26から9/6現在までのBTC/JPY日足bidチャートである。

上図からもわかる通り、8/29米デジタル資産運用会社のグレースケールが米SEC(米証券取引委員会)に勝訴したことから、ビットコインETF転換承認への期待が高まり急騰した。

しかし、8/31米SECは、ブラックロックを含む7件(BlackRock、VanEck、WiseOrigin、Invesco Galaxy、WisdomTree、Bitwise、Valkyrie)のETF申請に対して、十分な審査時間を確保することを理由に、審査判断の延期を発表した。

8月半ばに、イーロン・マスク率いるスペースXがBTCを売却したとの報道を受けてか、上昇トレンドの終わりと見ることもできる急落を経た状態であったところに、グレースケールの勝訴により再び上昇トレンドの兆しを見せるも、結果として2日で全戻しとなった。

また、直近のジャクソンホール会議(8/24~26)や米雇用統計(9/1)といった米国重要指標では価格は動かず、ビットコインETF関連のニュースで大きく動いていることから、直近のビットコイン相場はビットコインETF主導のものと言えるだろう。

しかし、審査判断の延期により10 /17までさらに45日間の猶予が与えられることになるが、最終期限の240日間まで、さらに延期となった場合には、2024/3頃まで時間がかかることとなる。

よって、特段早めに審査判断がされない限りは、しばらくビットコインETF主導の相場は来ないと考えられる。

では、上記を踏まえてBTC/JPYの今後の価格推移を考える。

今後の価格推移は?

当社取引ツールより作成

上図は、2022/10から現在までのBTC/JPY日足bidチャートである。

今年の1月から続いていた上昇トレンドは、トレンドライン(黒線)を大きなサポートにしつつ、3月から5月にかけては②(340万円付近)の緑線を、6月以降は①(405万円付近)の緑線をサポートに推移してきた。

このような上昇トレンドを一気に否定したのが8/18の動きである。BTC/JPYは420万円付近から375万円付近まで1日で下落し、①のサポートラインとトレンドラインをブレイクした。

これらのラインは、8/29のBTC/JPYの反発時に頭を押さえたことから、サポートからレジスタンスに転じた可能性が考えられ、BTC/JPYの上値が重い展開になることが想定される。

今後は②のサポートラインである340万円付近で下落が踏みとどまることができるかが注目される。

ここでサポートされなければ下落トレンド入りが確定となり、大幅な価格調整が進む可能性も否定できなくなるだろう。

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図は、2022/6/28~現在のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物のチャートである。

ビットコイン先物は、米国中部時間で日曜から金曜の午後5時から午後4時まで取引可能であるため、取引所の休場を含めた休み明けに「窓」を確認することができる。

ビットコイン先物における「窓」を利用した分析方法は、こちらのマーケットレポート「ビットコイン先物でみる窓、窓埋めの注目すべき価格帯は?」も参考にしていただきたい。

窓が注目されるのは、それがいつかは閉じられる(価格が戻る)という認識のもと、価格形成が読みやすい点がある。

8/18に上から下に発生した窓は、8/29に価格が戻り閉じられていることがわかる(図の〇のカ所)

この点からすると、注目すべきはまだ埋められていない窓であるが、それは2023/3/13に形成された窓となる(赤線:JPYで280万付近)。

前項で記載した上昇トレンドの終了をふまえると、上昇復帰を想定するよりは、こちらの窓を埋める形で下落していく動きになる可能性もあるだろうか。

現在の価格から下落継続の場合、BTC/JPY日足bidチャート②の緑線(340万円付近)と、CMEビットコイン先物チャートの赤線(280万円付近)、2つのポイントに注目したい。

(9/5 午後11:00時点)

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

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上図は、2023/7/26から9/6現在までのBTC/JPY日足bidチャートである。

上図からもわかる通り、8/29米デジタル資産運用会社のグレースケールが米SEC(米証券取引委員会)に勝訴したことから、ビットコインETF転換承認への期待が高まり急騰した。

しかし、8/31米SECは、ブラックロックを含む7件(BlackRock、VanEck、WiseOrigin、Invesco Galaxy、WisdomTree、Bitwise、Valkyrie)のETF申請に対して、十分な審査時間を確保することを理由に、審査判断の延期を発表した。

8月半ばに、イーロン・マスク率いるスペースXがBTCを売却したとの報道を受けてか、上昇トレンドの終わりと見ることもできる急落を経た状態であったところに、グレースケールの勝訴により再び上昇トレンドの兆しを見せるも、結果として2日で全戻しとなった。

また、直近のジャクソンホール会議(8/24~26)や米雇用統計(9/1)といった米国重要指標では価格は動かず、ビットコインETF関連のニュースで大きく動いていることから、直近のビットコイン相場はビットコインETF主導のものと言えるだろう。

しかし、審査判断の延期により10 /17までさらに45日間の猶予が与えられることになるが、最終期限の240日間まで、さらに延期となった場合には、2024/3頃まで時間がかかることとなる。

よって、特段早めに審査判断がされない限りは、しばらくビットコインETF主導の相場は来ないと考えられる。

では、上記を踏まえてBTC/JPYの今後の価格推移を考える。

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今年の1月から続いていた上昇トレンドは、トレンドライン(黒線)を大きなサポートにしつつ、3月から5月にかけては②(340万円付近)の緑線を、6月以降は①(405万円付近)の緑線をサポートに推移してきた。

このような上昇トレンドを一気に否定したのが8/18の動きである。BTC/JPYは420万円付近から375万円付近まで1日で下落し、①のサポートラインとトレンドラインをブレイクした。

これらのラインは、8/29のBTC/JPYの反発時に頭を押さえたことから、サポートからレジスタンスに転じた可能性が考えられ、BTC/JPYの上値が重い展開になることが想定される。

今後は②のサポートラインである340万円付近で下落が踏みとどまることができるかが注目される。

ここでサポートされなければ下落トレンド入りが確定となり、大幅な価格調整が進む可能性も否定できなくなるだろう。

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ビットコイン先物は、米国中部時間で日曜から金曜の午後5時から午後4時まで取引可能であるため、取引所の休場を含めた休み明けに「窓」を確認することができる。

ビットコイン先物における「窓」を利用した分析方法は、こちらのマーケットレポート「ビットコイン先物でみる窓、窓埋めの注目すべき価格帯は?」も参考にしていただきたい。

窓が注目されるのは、それがいつかは閉じられる(価格が戻る)という認識のもと、価格形成が読みやすい点がある。

8/18に上から下に発生した窓は、8/29に価格が戻り閉じられていることがわかる(図の〇のカ所)

この点からすると、注目すべきはまだ埋められていない窓であるが、それは2023/3/13に形成された窓となる(赤線:JPYで280万付近)。

前項で記載した上昇トレンドの終了をふまえると、上昇復帰を想定するよりは、こちらの窓を埋める形で下落していく動きになる可能性もあるだろうか。

現在の価格から下落継続の場合、BTC/JPY日足bidチャート②の緑線(340万円付近)と、CMEビットコイン先物チャートの赤線(280万円付近)、2つのポイントに注目したい。

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