急騰後から下落したXRP(エックスアールピー)、現在の価格は押し目なのか?

Daily Market Report 2023/8/23

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長期のトレンドラインがサポートになるか

図1:XRP/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図1は、2017/7/20から現在までの、XRP/JPY週足Bidチャートである。

XRPは、米地裁から「XRP自体は有価証券ではない」と裁判で示されたことによる好材料をきっかけとして、今年の7/13に長らく抑えられてきた高値を結んだ長期トレンドライン(上図 黒線)を上にブレイクした。

しかし、現在は急騰前と同様の水準まで下落し、長期トレンドライン付近で下げ止まっている状況である。

直近では特段XRPのマイナス材料となるニュース等は見受けられないため、BTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)といった時価総額の高い暗号資産の価格急落や、暗号資産市場全体の弱気ムードにつられる形になったと考えられる。

固有の材料を伴わない下落であることから、テクニカル的な側面を確認すると前述の長期トレンドラインがサポートとして機能している可能性がある。

上記を改めて確かめるために、拡大チャートを下記に示す。

上方ブレイクしたトレンドラインがサポートに?

図2:XRP/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図2は、2021/1/25から現在までの、XRP/JPY週足Bidチャートである。

トレンドラインである黒線は、先ほどの上図1のものと同様のものである。

赤丸部分を確認すると、②(60円付近)のサポートラインと長期トレンドラインが重なる箇所となっており、実際に下髭を出して反発した形跡がある。

つまり、長期トレンドラインを上にブレイクしたXRPの新たなステージは続いており、今回の下落は、まだ押し目であると考えることができる。

下の価格帯に関しては、上記の通り②のサポートラインと長期のトレンドラインを目安にすることで買いを検討ができそうである。

上の価格帯については、一旦は急騰前のサポートラインであった①(80円付近)を目安にすることで、利確やポジションの継続判断につなげられるだろう。

急騰時に見ることができた100円台の景色は、インパクトのある好材料によって達成したため、足元の弱気ムードを考えると短期的には見ることが難しそうだ。

直近のイベントとして、8/24~26の日程で開催されるジャクソンホール会議があるが、この際にXRPを含めた暗号資産市場のボラティリティが高まる可能性がある。

現在の静けさはジャクソンホール会議までの間のリスクオフにも感じるため、新規ポジションの構築を考えている場合は、25日予定のパウエル議長の講演が終わるまで待つのがいいだろう。

上記含め、その後の米国重要指標やニュース等で、②と長期トレンドラインを割らずに推移、あるいは上昇していくことができた場合に加え、来年のBTC半減期後にBTCが上昇し、暗号資産市場全体が上昇傾向となるならば、XRPも高値の更新を視野にいれることができよう。

(8/23 午前7:00時点)

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2023-08-23
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