米CPIを控えて小幅な値動きのビットコイン。今後の動向は?

Daily Market Report 2023/8/10

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8月1日からの騰落率


騰落率ランキング(期間2023/8/1 – 2023/8/8)
当社クローズレート(Bid)より作成

上図は、8/1~8/8における当社取扱い銘柄の騰落率のランキングである。

27銘柄中9銘柄が上昇しているが、上昇幅は狭く騰落率1位のBATも5%越え程度であり、暗号資産の代名詞であるBTCも約2%の上昇となった。

下落した銘柄も同様に、下落幅は狭く、騰落率最下位のLTCでもマイナス9%程度と狭いレンジ内での推移であった。

小幅な値動きの要因として、材料の少なさと米CPI(消費者物価指数)の発表を控えての様子見が考えられる。

次項では、今後BTCの価格に影響を与える可能性のある暗号資産市場の材料と、米CPIの結果を踏まえた今後の値動きについて考察する。

現在の価格帯と今後の値動き

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2023/1/1~2023/8/8までのBTC/JPYの日足チャートである。

上述した通り、8月に入ってからは小幅な値動きであり、狭いレンジ内での推移であった。(上図赤丸)

しかし、年始からの値動きを見ると順調に上値を更新しており、上昇基調であることが分かる。

上昇基調ではあるものの、この狭いレンジを抜けだす要素はあるのだろうか。

・ビットコイン現物ETFの可否判断
現在、ARK Investment Managementによるビットコイン現物ETF(上場投資信託)の可否判断の期日が8/13に迫っている。

他にも、BlackRockやBitwiseなど8企業がビットコイン現物ETFを申請しているが、過去に何度も却下されてきた経緯もあるため、申請が承認されるかどうかについては未知数であり、最終期日まで判断が延期される公算が大きいと考えられる(8/8 Coinpost)。

過去の経緯を考えると市場は織り込み済みであると考えられるが、承認された場合はポジティブサプライズとなり、大きく値上がりする可能性もある。

ターゲットとしては、一つの大きな節目である450万円前後だろうか。

発表が間近に迫った時の値動きには、十分注意しておきたい。

・米CPIの発表
8/10 午後9時30分頃に、米CPIの発表が行われる。

CPIはインフレの指標となるが、CPIの結果次第では暗号資産市場に大きな影響を与えることになるだろう。

先月発表の米CPI(6月)は市場の予測を下回る結果となったが、依然としてインフレ率は高止まりであり、米政策金利を現行水準に留めざるを得ないのではないかと市場は考えているようだ(8/7 ロイター)。

先月の発表時のBTCの値動きは、織り込み済みだったのか前日比+1.5%程度の上昇と大した影響を与えていなかったようだ。

先月を踏まえると、今回の発表時にも特段大きな影響を与えない可能性も考えられるが、米株市場の値動きに連れられる場合もあるため、こちらも発表が近くなった場合の値動きには注意しておきたい。

(8/9 午後9:00時点)

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2023-08-10
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