急騰後のXRP(エックスアールピー)、「半値戻しは全値戻し」で64円まで下落も
Daily Market Report 2023/8/8
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7/13、「デジタルトークンとしてのXRP自体は有価証券ではない」と米地裁が裁判で部分的な判決を下したことは周知の事実だろう。
その際、XRPの価格はわずか数時間で64円から一時124円へと100%近く急騰した。
しかし現在は、じわじわと下落しており80円台前半を推移。上昇幅の半分以上戻している状態である。
・半値戻しは全値戻し
図1.XRP/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)
期間:2023/6/24~現在
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相場格言の一つで、「半値戻しは全値戻し」というものがある。これは大きく変動した幅の半分まで値を戻した相場は、今後もとの水準まで戻る勢いがあることをいう。また一方では、半分まで戻したら欲張らずに撤退したほうがよいという意味もある。
この格言を反映させたものが図1であり、64円からホールドしていた投資家たちは124円からの半値戻し、つまり94円が利確ポイントであったと考えられる。実際、7/24から10日ほど94円付近でもみあった状態が続いていた。
8/4に明確に94円を割って以降、連続で陰線をつけている。格言通りであれば、このまま64円まで全戻しとなるだろうが、テクニカルはどう示しているのか。
テクニカルの面からも64円に到達する可能性があるか分析する。
・テクニカル分析
図2.XRP/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)
期間:2023/3/11~現在
上図は、XRP/JPYの日足チャート(期間:2023/3/11~現在)に、MACD(12,26,9)とスローストキャスティクス(14,3,3)を反映させたものである。
<ポイント>
・MACDは下げ止まりを示唆
・ストキャスは売られすぎ水準
・ターゲットプライス下①75~80円、上①100円
・MACD
デッドクロスを形成以降、7/30にヒストグラムが縮小し、下落が弱まるように見えたが、94円での利確(下落圧力)に押されたのか下落が続いた。しかし、現在またヒストグラムがわずかに縮小しており、下げ止まりを示唆しているようにも見える。
・スローストキャスティクス
8/6に20を下回り、売られすぎ水準に位置している。過去の同水準(5/10、6/16)と比較すると高値である。これは、安値切り上げになる可能性もあると捉えることができる。
・ターゲットプライス
MACDとストキャスからは下げ止まりが考えられるため、64円まで全戻しするのではなく、75~80円ほどで底を固めるかもしれない。
現在のテクニカルの面からは以上のように考えることもできる。
しかし、米証券取引委員会(SEC)は控訴する姿勢も見せているため、急変動には備える必要があるだろう。
(8/8 午前7:00時点)
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