2度あることは3度あるか? 半減期目前のLTC(ライトコイン)の今後は?

Daily Market Report 2023/8/1

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Tradingview(https://jp.tradingview.com/)とGoogleTrendsより当社作成
LTC(ライトコイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、過去一年間(2022/7/31~2023/7/31)における「ltc halving(半減期)」のGoogleTrends(人気度を表すインタレスト)と、LTC/JPYの終値推移を比較した図である。

LTCは、半減期が8/2~3頃に予定されており、早ければ明日にもブロック生成に対する報酬調整が終了する。

当社レポートにおいても、半年ほど前からライトコインの半減期を幾度か題材として取り上げており、GoogleTrendsでも同様の時期からインタレストが上昇している。

また、2023/7/13の当社レポート「15,000円から調整中のライトコイン(LTC)、市場は8月の半減期を織り込み済み?」内では、LTCは半減期に向かって上昇し、その後下落傾向にあることについて言及した。

上図の期間において、LTC/JPYは当初8,000円台であったが、直近の7/3には16,000円を超える上昇を見せ、半減期を控えて約1年で2倍超まで上昇したことがわかる。

しかし、執筆時点では直近高値から約20%の下落をしており、過去2度の半減期同様、半減期付近をピークに下落トレンドへ移行したのか判断を迫られる状況にあると言えよう。

先月は海外大手取引所EDX Marketの上場銘柄にLTCがラインナップされるといったファンダメンタルズ材料に後押しされたが、現在は材料出尽くし感が強くなっており、上昇相場の巻き戻しがしばらく続く可能性もありそうだ。

そこで、過去の半減期以後の値動きを確認する。

半減期通過後は弱含みかつ長期のレンジ相場に?

LTC/JPY月足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

LTCの最初の半減期は2015/8/25、前回は2019/8/5であり、上図は、いずれも半減期直前の当年7月から翌年8月までの月足の推移のチャートである。

8月以降1年間をみてみると以下の値動きが共通して確認できる。

・何れも半減期の8月は大陰線を描く
・半減期直前の7月高値を超えることがない
・半減期の8月高値を終値で超える月がなく、8月高値が上値抵抗として機能している
・いわゆる※ローソク足の「コマ」が多く相場の方向感に乏しい状況が続く
※ローソク足の「コマ」とは、ローソク足の実体が短くヒゲが上下に長く伸びている状態を表している。

今回は7月が陰線を描いた月足となることがほぼ確定的であることから、形状的には2019年の半減期に近い状況となっていると言えそうだ。

2019年は8月から終値ベースで約60%下落した局面がある。今年8月中に下落が続き、陰線となる場合には、大幅な下落を見せる可能性にも警戒しておく必要があるだろう。

その一方で、もし8月に陽線で終わる場合には、過去2回の半減期の値動きとは全く異なることになる。

材料が出尽くした半減期後にも買い意欲が衰えていないことがチャートに現れることになるため、買い方には安心感がでそうだ。

半減期後は下落傾向にあるという認識がどの程度市場にあるかは定かではない。しかし、仮に市場参加者が半減期前後にLTCは下落するというアノマリーを既に織り込んでいた場合は、割安感から買い戻し圧力が優勢となり、買いが買いを呼ぶ展開になる可能性も考慮しておきたい。

最後に、テクニカル面でLTC/JPYの値動きを確認する。

堅調さを維持できるなら節目の20,000円も視野に?

LTC/JPY週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、LTC/JPYの週足チャート(期間:2022/8/1~2023/7/31)に一目均衡表サポートラインを描いたチャートである。

直近1年程度のLTC/JPYは、7,500円付近を底として堅調な動きをしており、サポートライン(上図 白線)に沿って徐々に下値を切り上げる動きを続けている。

現在は一目均衡表・雲中を突破し、三役好転が成立した状態で相場には強気形状が現れている。

しかし、足元では遅行線が再度ローソク足を下回る水準に接近していることや、相場の変化日と言われる雲のねじれが目前に迫っていることで、三役好転の強気形状が崩れることへの警戒も必要そうな状況とも言えるだろう。

三役好転状態を維持するのであれば、サポートラインと雲上限が重なる11,000円付近を下値目処に上昇相場が続くこととなるか。

この場合、目先の目標は7/3高値である16,145円をしっかりと上抜けできるかがポイントになりそうだ。もし勢いよく抜けていく場合には、1,000円毎の切りのいい節目以外には目立った上値抵抗がなく、大台の20,000円奪還を目指した上昇相場を視野に入れておきたい。

その一方、雲のねじれを下回る場合には、中期のサポートラインも割り込むこととなる。そのため、これまでの上昇トレンドが否定されることになるため、強い下落となる可能性にも警戒が必要だろう。

この場合、直近1年の下値目処である7,000円割れを意識した強い下落の流れになることも想定されるだろうか。

(8/1 午前5:00時点)

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