急騰後のXRP(エックスアールピー)、長期トレンドラインから読む次の価格水準は

Daily Market Report 2023/7/26

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新たなレンジで推移

図1.XRP/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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図1は、2023/7/9~現在のXRP/JPYの日足チャートである。

7/13の深夜に米地裁からXRP自体は有価証券ではないと裁判で示されたことにより、XRP/JPYは約2倍近く急騰した。その後は横ばいの動きとなり90円から115円のレンジで推移している。

次に、今までのXRPの動きを把握し、現在の状況と比較するため、週足チャートを見てみる。

週足ではトレンドラインをブレイク

図2.XRP/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)

図2は、2017年7月~現在のXRP/JPYの週足チャートである。

過去をひもとくと、2018年1月にXRP/JPYの価格は400円まで上昇している。このときは、XRPがSWIFT(国際的な金融機関同士の送金インフラ)に取って代わるのではという期待が背景となっていた。その後は30円付近まで下落した後、概ね20~30円のレンジで価格は推移した。

再度、XRP/JPYが動意づいたのは、2021年4月であり、価格は200円まで上昇した。この背景にはXRPを含む暗号資産相場全体の上昇トレンドがあったと考えられるが、前回の高騰時と同じく高値の維持には失敗しており、21年5月から22年5月にかけて大半の期間を70~100円のレンジで推移している。

さて、今回7/13の急騰は、いわば3度目の正直となるが、過去の例からは高値の維持は難しい可能性が高いと言える。

ただし、長期的な視点からは過去と同じように大きな調整が入るとは言い切れない部分もある。図に記載した橙色のトレンドラインに注目していただきたい。

このトレンドラインは、2018年1月高値から2021年4月高値を通過しているが、現在の価格水準はこのトレンドラインの上に位置しており、トレンドの転換が起きているとも言えるだろう。

つまり、徐々に高値が切り下がる下降トレンドは終了しており、今まで以上に高値が更新される可能性が高まった状況になった可能性が出てきた。

上記を踏まえたうえで、今後のXRPの価格推移を考える。

現在のレンジブレイク後を考える

現在のXRP価格は90円から115円のレンジをブレイクした場合、上図2の①と②に注目したい。

まず、上にブレイクした場合は、2021年8月と11月でダブルトップ的に高値を形成した②(150円)がポイントになる。

その②をさらに上にブレイクするようなら、次は①(180円)がポイントになるだろう。

この水準は、2021年4月に多くの上髭で形成されているため、こちらも意識されている価格帯であると言える。

逆に現在のレンジを下にブレイクした場合は、③(80円)がポイントになる可能性が高い。

今回のトレンドラインのブレイクに合わせて、2022年から3度反発している③もブレイクしているが、この価格帯を押し目として考えることもできる。

今後も、急騰急落になりうるニュースに警戒しながら、上記ポイントも意識してみるといいだろう。

(7/26 午前7:00時点)

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