XRPに続くことができるか!?XLMのパフォーマンスに注目!
Daily Market Report 2023/7/20
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・7月1日からの騰落率
騰落率ランキング(期間2023/7/1 – 2023/7/18)
当社クローズレート(Bid)より作成
上図は、7/1~7/18における当社取扱い銘柄の騰落率のランキングである。
27銘柄中19銘柄が下落しているが、上昇した上位3銘柄に関しては15%を超える大幅な上昇となった。
なかでもXRP(エックスアールピー)は、+55.31%と他銘柄の追随を許さない高パフォーマンスとなった。
上昇の大きな要因として、7/14に米証券取引委員会(SEC)が米リップル社に対して起こしていた訴訟が進展し、米地裁がXRP自体は有価証券でないと判断したことが挙げられる。
この日、XRP/JPYは一時124.5円を超え、終値ベースで前日比+56%となった。
また、2位の上昇率となっているのがNIDT(ニッポンアイドルトークン)である。
NIDTはプロジェクトの順調な進行や、7/18のAMAで発表されたファイナルステージイベントへの招待など話題を欠かすことなく、堅調に上値を更新しており、7/17にはIEOの価格を上回り、7/19 10時には5.4円を記録した。
そして、上昇率3位はXLM(ステラルーメン)であるが、上記2銘柄と比較すると上昇率は16.65%に留まるもののハイパフォーマンスとなっている。
XLMは、XRPの元開発者であるJed McCaleb氏を中心に立ち上げられたステラ開発財団が管理・運営を行っており、XRPとプロジェクトと技術的側面の両方が似通っていることから、XRPの材料に連動することも多かった。
ここからXRPの上昇幅に追いつくことができるのか。次項では今後の値動きについて考察する。
・現在の価格帯と今後の値動き
XLM/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
XLM(ステラルーメン)のチャート・価格情報はこちら
上図は、2022/7/10~2023/7/18までのXLM/JPYの日足チャートである。
上述した通り、XRPの上昇に連動してXLMも7/14に大きく陽線をつけている(上図赤矢印)。
前日終値からの上げ幅を見ても、米リップル社の訴訟問題が進展したことが影響していることが伺えるだろう。
7/19現在の価格帯は19円(上図水色線)と、FTX破綻前の上昇基調にあった2022/10につけた高値である18円台(上図赤丸)を超えており、市場は上昇基調に入ったと考えられるだろうか。
XRPが盛り上がる中、市場では関連銘柄と捉えられ似通った動きになりやすいXLMの上昇率が、XRPの上昇幅から大きく劣後している状況はなぜだろう。
それは、6/29のマーケットレポート「XLM(ステラルーメン)が前日比+12.5%の高パフォーマンス!要因と今後は?」にて紹介した、XLMの個別要因が影響していると考えられる。
XLMは、今回のXRP訴訟問題進展の前に、CoinbaseへのStellarを介したUSDC(USD Coin)の入出金サポートや、給与支払いシステムであるBitwageがStellarで開発されたウォレットとの提携など、話題を作っていた。
これらの要因が重なり、XRPを含めた他銘柄と異なる独自の値動きを記録していた。
今回のXRP訴訟問題に関連した上昇に関しては、渦中の銘柄であるXRPが市場に大きく注目されたことも大きいが、直前にXLMの固有の材料でXLMの価格が上昇したことにより、XRP訴訟の進展までにベースの価格が上昇したため、上げ幅がXRPと比べ小さいと考えられる。
果たして、今後の値動きはどうなるのだろうか。
7/18のマーケットレポート「XRP急騰でBTCドミナンス1.4%低下、ドミナンスから見るBTCの今後は?」にも記載があるように、XRPの急騰によりBTCドミナンスが下がっている。これを受け、市場は再びアルトコインのシーズンが来るのではないかと予見している向きもあるようだ(7/14 コインテレグラフ)。
アルトコインに注目が集まることがあれば、XLMを含めたアルトコインの相場は上昇基調になるだろう。
XLMは7/14の高騰からひと段落し、数日間20円を睨んだ揉み合いを続けていたが、7/20に再度20円台を回復した。
上述した通り、市場がアルトコインのシーズンに向け動き始めた場合は、今後も堅調な推移が継続するかもしれない。その場合の直近のターゲットは、急騰時に頭を抑えられた、節目である25円に到達する可能性もある。
一つの大きな節目である25円で底を固めることができれば、XLMの底堅さに市場は好感し、上手く上昇基調に乗れる可能性も考えられる。
反対に、XRPの訴訟問題に対してSECがなんらかの行動を起こした場合、マイナスのイメージが先行し今回の盛り上がりが沈静化する可能性もある。
どちらにせよ、ボラティリティが高い状態には変わりないため、市場の動向や暗号資産関連のニュースには十分注意しておきたい。
(7/20 午前7:00時点)
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