わずか数時間で約2倍の上昇!!XRP(エックスアールピー)の上昇はどこまで?

Daily Market Report 2023/7/14

_

実質的にリップル社の勝利が確定か

XRP/JPY 30分足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
XRP(エックスアールピー)のチャート・価格情報はこちら

7/13深夜(日本時間)にビックニュースが飛び込んできた。

XRPは証券ではないとの部分的な見解が裁判にて示されたことにより、実質的に裁判がリップル社の勝利となった。

これを受けてXRPは約4時間で64円台半ばから一時125円を伺うレベルまで2倍近い上昇の大暴騰となった。

過去をひもとくとXRP(エックスアールピー)は、SEC(米国証券取引委員会)が2020年に証券扱いとする見解を述べ、リップル社を提訴したことを発端に、これまで幾度となく、その裁判の動向がXRP相場を動かしてきた。

まず、リップル社の裁判でSECがトークンを証券であると主張した2020年には、アメリカでは大手取引所でXRPの上場廃止やサービス停止が相次ぎ、暗号資産市場に非常に大きな動揺を与えた。

仮に、裁判でXRPを証券であると判断する判決が出た場合、SECが複数の暗号資産を証券とみなしていることもあり、法的に証券扱いされる暗号資産が増加する可能性も懸念されていた。

証券とみなされると、米国の暗号資産取扱企業はSECの監督下に置かれることとなり、トークンの発行や取引に対する法的な規制が強まり、暗号資産のメリットの一つである非中央集権の性質が捻じ曲げられる状況にもなりかねないことが、市場参加者の懸念材料の一つであった。

そうなった場合、暗号資産市場全体へ負の影響も懸念されるため、渦中の銘柄であるXRPは特に上値の重い展開が続いていた(当社マーケットレポート参考「リップル裁判は最終局面、XRP価格の振り返りと今後」)。

他にも、SECに証券であると主張されていた銘柄(当社取り扱い銘柄では、TRX、OMG、ADA、CHZ、MATICが該当)も連れて急上昇しており、足元では暗号資産市場全体が活気づいたかのような状況である。

既に、米大手取引所のCoinbaseがXRPの再上場を表明しており、今後は、米国の取引所でのXRPの再上場に関する話題が、XRPの相場を動意付かせる事となりそうだ。

なお、XRPは、日本では資金決済法上の「暗号資産」であるとされ、売出し等にあたり金融庁に有価証券届出書の提出を義務付けられていない。そのように、日本では有価証券には該当しないという解釈が確立されているため、米国でXRPが取り扱い停止となる中、日本では取引が可能であった。

海外勢がXRPの取引に本格的に戻ってくることなれば、懸念が払拭された今ならさらなる高みへ挑戦する可能性もあるだろう。

次にテクニカル面で、XRPの価格目処を考察する。

週足ではステージが変わった印象も

XRP/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、XRP/JPYの2021年9月から現在までの週足チャートである。

XRP/JPYは直近の上値抵抗となっていた80円レベルを明確に上抜けしたことで急伸。ファンダメンタルズ要因が強かったこともあり、強い上昇を見せ、2021年11月以来、約1年8ヶ月ぶりの125円台目前までまで上値を伸ばした。

深夜帯の短時間で急上昇したことから、いったんは利益確定の売りに押され、節目の100円を下回る局面があったものの、90円台では底堅く推移し、再度上値更新を目指すかのような動きとなっている。

直近の上値抵抗帯と安値を結ぶと、三角持ち合いの左上が直角となる強気の三角持ち合いパターンが現れる。現在では、その三角持ち合いをしっかりと上放れしており、先高感の強いチャート形状と言える。

大きな節目である100円は、過去のサポートもしくはレジスタンス(上図 黄丸部分)として機能しており、この価格で値固めができるか否かをまず確認したい。

底堅く推移する、もしくは上伸が続く場合には、2021年の下半期の高値である150円水準を目指した強い上昇相場を想定したい。

一方で、100円を下回り、サポートライン(上図 黄色線)を割り込むような状況となれば、三角持ち合いの上放れがダマシであったと判断できる。

その場合、三角持ち合いのサポートラインの支点である40円付近まで上値を切り下げながらの弱気相場入りとなる可能性にも注意しておきたい。

(7/14 午前9:00時点)

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。


本日のスプレッド縮小対象銘柄はキャンペーンページで発表いたします
2023-07-14
ページTOPへ