ビットコインは水曜日に動く。本日は米CPIの発表もあり目が離せない展開に

Daily Market Report 2023/7/12

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曜日別でみる平均日足幅

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図は、2018年1月1日から2023年7月10日までの、BTC/USDの曜日別平均日足幅である。日足幅は日足の高値と安値の差と定義し、曜日ごとに上記期間の平均を算出している。

まずは、平日と土日の比較をしてみると、平日の動きが大きいことがわかる。平日の平均は1,266USDであるのに対して土日の平均は935USDであり、約300USD程差がある。土日は為替や株式といった他の金融市場が動いていないことが関係していそうである。

つまり平均的に見て、平日の動きが大きくなる傾向があり、デイトレードにとっては、土日は非効率であると言える。

次に、平日の中でも1番変動幅が大きかったのは、わずかな差ではあるが月曜日となっている。米国市場と相関関係が高いとされているBTC(ビットコイン)だが、月曜日は特段反応しやすい米国指標は多くないが株式市場の動きが月曜に大きくなる傾向があるのかもしれない。

では同期間で年別だとどうだろうか。

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図は、2018年1月1日から2023年7月10日までの、BTC/USDの年別かつ曜日別平均日足幅である。赤縦線は曜日を区切るための線である。

2021年の大きさが目立つ。2020年から現在のBTC/USDが最高値を付けたのは2021年の11月である。その期間を確認してみると価格変動が大きいことがわかる。

2023年のデータは7月10日までであるが、現時点では半減期のあった2020年よりも価格変動は大きい。BTCは6月半ばからドミナンスを50%以上に伸ばしているが、半減期で最高値を付けて以来、徐々に日々の価格変動は落ち着いていると言える。

その中でも、今年は現時点で水曜日に一番価格変動が大きいことがわかる。

おりしも本日は米国の金利動向を左右しかねないCPIが発表となるため、変動が大きくなる可能性が高くなる。

注目されるCPIはピークから下落基調となり、コア指数は前年同月比で5.0%(前回5.3%)が予測されている。予想通りの結果であると、利上げの打ち止め感が強くなり、米国株式の上昇からBTCも再度上値を追う展開が有力かもしれない。

一方で、CPIが予想よりも強い結果となった場合は、年内2回の利上げがほぼ確実視される見方が強くなり、リスクアセットからの資金流出によりBTCも下げ幅を速める展開も想定される。

今後のBTCは?

BTC/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、BTC/JPYの2022年2月から現在までの週足チャートである。各①(420万円)から③(450万円)までの帯線は抵抗帯を示し、斜めの黒線はトレンドラインを示す。

現在は①③のレンジである430万円前後で推移しているため、まずはこのどちらかの抵抗帯がブレイクされるかがポイントだろう。

直近3週ほど③の抵抗帯で反発を繰り返しており、上昇することができていない。チャートの形的に三尊天井(ヘッド&ショルダー)と考えると、一旦ここから黒線のトレンドラインまでの下落を見るシナリオが有力だろうか。

本日のCPIが強い結果となればこのシナリオも現実味を増すことになるかもしれない。

一方でCPIの結果が非常に弱く年内利上げが遠のくことになり、③の450万円をブレイクするようであると、上昇に弾みのつく展開となる可能性がでてくる。

本日のCPIは米国の金利動向だけでなく、当面のBTCの行方を決定づける重要なものになる可能性もあり、しっかりと注視しておきたいところだ。

(7/12 午前7:00時点)

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2023-07-12
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