上昇続くBCH(ビットコインキャッシュ)、200週移動平均線で底固めとなるか?
Daily Market Report 2023/7/7
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今回のレポートは、前回レポート(Daily Market Report 2023/6/27「選ばれたBCH(ビットコインキャッシュ)、7日間で120%急騰も上値模索が続くか!?」)の結果を振り返りつつ、最新の市場環境を織り込み、新たにシナリオをアップデートした内容である。
・前回シナリオの振り返り
図1
BCH/JPY週足チャート(当社取引ツールより作成)
BCH(ビットコインキャッシュ)のチャート・価格情報はこちら
上図は、BCH/JPYの週足チャート(期間:2021/8~現在)に単純移動平均線(25週、200週)を記したものである。
前回執筆分(6/27)では、200週移動平均線(35,000円付近)での攻防が重要だと記載したが、結果は上にブレイクし、現在は41,000円付近を推移している。
最新のローソク足に着目すると、下影陽線(下ヒゲの長い陽線)となっていることから、買いの抵抗が強かったことがわかる。さらに、200週移動平均線がサポートとして機能していることもわかる。このことからまだ上昇の勢いが続いていることがうかがえる。
・相場環境
足元のファンダメンタルズは、米国の金利動向に対する関心が強くなってきている。きっかけはFOMCの議事要旨であり、利上げ休止は全会一致でないことから逆に利上げシナリオを折り込む必要が出てきた。
・6月の米利上げ休止巡り、意見の相違明らかに-FOMC議事要旨(7/6 Bloomberg)
6月に行われた会合では、金利据え置きが示されたが、参加者の見解は揃っていなかった。
利上げ支持者たちは、タイトな労働市場のほか、インフレ率が当局の2%目標に向かって減速している兆しが比較的乏しいことを挙げ、この議事要旨は7月会合での利上げ見通しを補強するものとなった。
7月会合は25、26日に開催予定であるが、まずは7日の米国雇用統計と12日の米消費者物価指数(CPI)への警戒が必要であり、強い雇用とインフレの膠着が確認されると利上げ再開論が強くなるだろう。
次に注目すべきは需給バランスのゲームチェンジである。
・「ビットコインは国際的な資産」=ブラックロックCEO(7/6 COINTELEGRAPH)
米国でビットコイン現物ETF(上場投資信託)の上場を申請しているブラックロックのラリー・フィンクCEOが「はっきりさせておきたいのは、ビットコインは国際的な資産だ」と語った。
ビットコインETFが実現した場合、投資資金の大量流入が見込まれ、それによりビットコイン価格が上昇するかもしれない。そういった期待感からもビットコインETFは注目されているといえる。
このような状況でのフィンクCEOの発言は、相場参加者にはポジティブに受け取られるだろう。
これらの相場環境を踏まえ、最後にBCHのテクニカル分析から今後のシナリオをアップデートする。
・テクニカル分析
図2
BCH/JPY週足チャート(当社取引ツールより作成)
上図は、BCH/JPYの週足チャート(期間:2021/8~現在)に単純移動平均線(25週、200週)を記したものである。
<ポイント>
・200週移動平均線を明確に上抜けできるか
・25週移動平均線が上向きに
・ターゲットプライスは上①46,000円、上②52,000、下①30,000円
日足レベルでは、上昇が一服したようにも見えるが下落トレンドになっているわけではなく、35,000円付近つまり200週移動平均線が引き続き押し目になっている。
このまま35,000円で底を固めつつビットコインETFの動向などで上昇したいところである。
また、長い期間横ばいだった25週移動平均線が上を向いており、ゴールデンクロス形成を連想させる。
先週反落した46,000円は、2022/3高値と同水準であり、こちらをブレイクするのが目先の目標と考える。ブレイクできれば、50,000円台に乗るのは難しくないかもしれない。
200週移動平均線がサポートとなれば上昇圧力となるので、まだしばらくは200週移動平均線との関わりに注意しておきたい。
もし利益確定に押される場合やそのほかファンダメンタルズ要因で下落する場合は、前回同様、2022年前半にサポートラインとなっていた30,000円付近をターゲットに下落速度を速める可能性にも留意したい。
(7/6 午後10:00時点)
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