買い優勢のビットコイン、450万円がサポートとなれば500万円到達も意外に早いか

Daily Market Report 2023/7/4

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412万円のレジスタンスを背に上昇するBTC

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、2022年6月から現在までのBTC/JPYの日足チャートだ。

直近のBTC(ビットコイン)の値動きとしては、6/30に412万円の安値をつけ上昇。上値を模索する展開になっている。

市場全体では、FRB(米連邦準備制度理事会)の年内利上げがあと2回あると意識されており、今後の米景気の先行きに注目が集まっている。

こうした中、昨晩7/3の23時に米ISM製造業景気指数が発表され、事前予想47.1を大きく下回る46.0となった。

ISM製造業景気指数しかり、最近の各経済指標は経済の悪化を顕著に示す結果となってきている。インフレ率を図る消費者物価指数も、依然として高い水準ではあるものの、低下傾向が続いている。昨今の経済指標が示すにFRBの利上げが景気を冷やす役割を十分に発揮してきていると言えるのではないだろうか。

しかし、市場参加者たちが認識している、金融市場におけるBTCの立ち位置については、今一度深く考えねばならない。

6/30の当社レポート【ドル円と相関を強めるBTC/JPY。介入により下落すれば長期的な視点では絶好の買場を提供か】で示した通り、近年のBTCは今までの米株市場への連動よりも、先行き経済の懸念に敏感に反応し、ドルとの相関性を強めてきている。

これは市場参加者のBTCに対する認識が、リスク資産よりもインフレヘッジ資産としての認識が大きくなってきている可能性を示していると言えるかもしれない。

BTCの今後の値動きとシナリオは

そんなBTCを今回は水平線と移動平均線で今後の値動きのシナリオを整理していきたい。

今回分析する上で重要なテクニカルとして、以下を設定したい。

・6/30につけた安値と、2022/6/6に付けた高値からなるAライン(412万円付近)
・5/29に付けた前回高値Bライン(396万円付近)
・6/14と5/12の安値と、2/21の高値からなるCライン(335万円ライン)
・20MA(週足のトレンド判断)
・140MA(月足のトレンド判断20MA×7日間)

現状の相場環境としては、5/29の高値Bラインを上抜けており、なおかつ2022/6/6の高値からなるAラインに下支えされる格好でレジスタンスがサポートへ転換しており、買い勢力優勢の相場環境だと言える。

直近の20MA(上図 赤線)に注目すると、レートを下支えしてくるような様相を見せており、一旦調整を迎えたとしても再度押し目買いを狙いやすい相場環境となっている。

BTC/JPYは450万円をサポートにするような展開となれば、更なる上値追いとなる可能性から500万円の到達も意外に早く訪れるかもしれない。

一方で、短期的にはやや過熱感のある印象で、450万円を維持できない相場付になると、Aラインである412万円付近までの調整は意識しておいた方がよいだろう。

140MA(上図 青線)に注目すると、6/14での反発を皮切りにレートを下支えするように推移している。しかし、140MAとBTC現在価格との乖離に注目すると、現状は大きく乖離しており、140MAを目安に週足レベルの利益確定と新規売りを含んだ調整が出る可能性も無視はできないだろう。

Aラインである411万円も割り込み、調整売りが進んだ場合は、下値目途としては、140MAまでの下落が考えやすいが、過去何度も抵抗のあった335万円のCラインも意識しておきたい。

Cラインは3月に上抜けしたのち、これまでサポートとして機能しており、注目度の高い強固な抵抗帯であると考えられるため、ここを抜けると本格的な弱気相場への転換も意識されうるだろう。

(7/4 午前6:00時点)

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2023-07-04
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