ドル円と相関を強めるBTC/JPY。介入により下落すれば長期的な視点では絶好の買場を提供か
Daily Market Report 2023/6/30
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・為替との相関を強めるビットコイン
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は、今年5月以降のBTC/JPYとSPX(S&P500指数)及びUSD/JPY(ドル円)との相関関係を現したグラフである。
米国株式と強い相関関係にあると言われて来たBTC/JPYだが、今年6月に入って以降は米国株式との相関は弱まり、USD/JPYとの相関係数が上昇している。
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は、今年5月以降のUSD/JPYの値動きに日米2年債の金利差を重ねたものである。
年初から130円台を推移していたUSD/JPYだが、6月半ばに140円を突破し現在は144円代後半を推移している。
上図からここ数か月のUSD/JPYは日米金利差に沿うように上昇していることがわかる。
7月FOMC(連邦公開市場委員会)で追加利上げが行われるとの見通しが主流となっているが、去年9/22の為替介入時水準(日中高値:145.9円)が迫っており警戒感も漂っている。
日米金利差に基づいて上昇するとは限らない水準に来ており、調整局面入りする想定も必要と言えよう。
USD/JPYの先行きとBTC/JPYへの影響に着目したい。
・BTC/JPYも一時調整か
BTC/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら
上図はBTC/JPY日足チャートに2022/11/21安値(2,100,430円)と2023/6/23高値(4,485,027円)を結んだフィボナッチリトレースメント、RSIを表示したものである。
USD/JPY同様、6月半ばから強い上昇トレンドとなっているが、RSIは買われ過ぎ水準である70%を超えており過熱気味と言えよう。
一時調整となる場合、上図に赤線で示した4,000,000円~3,914,092円(=フィボナッチリトレースメント23.6%水準)が最初のサポートラインとなることが考えられる。
冒頭で記載のとおり、USD/JPYと相関を強めるBTCは、為替介入によりUSD/JPYが下落すると歩調を合わせるように調整する可能性があり、絶好の買場を提供することになろう。
以下に述べるとおり、中長期的には上昇トレンドは継続し、来年の半減期に向けて短期的に調整した場合にはコストのよいポジション形成が可能となる。
次に中長期的な視点からBTCを見てみる。中長期では下落トレンドへの転換を示す材料は乏しい。
BTC/JPY Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、BTC/JPY週足チャートに3本の移動平均線、2021/11/8週の高値(7,793,764円)と2022/11/21週の安値(2,100,430円)を結んだフィボナッチリトレースメントを表示したものである。
移動平均線に着目すると、短期線(25)が長期線(75)を上抜くゴールデンクロスとなっており、中期線も上昇に転じている。
450万円を突破し年初来高値を更新する展開となる場合は、節目の価格帯でありフィボナッチリトレースメント50%水準とも重なる500万円に向けた上昇トレンドとなる公算があると言えるかもしれない。
(6/30 午前6:00時点)
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