XLM(ステラルーメン)が前日比+12.5%の高パフォーマンス!要因と今後は?
Daily Market Report 2023/6/29
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・6月1日からの騰落率
騰落率ランキング(期間2023/6/1 – 2023/6/27)
当社クローズレート(Bid)より作成
上図は、6/1~6/27における当社取扱い銘柄の騰落率のランキングである。
27銘柄中16銘柄が下落しているが、上昇した上位3銘柄に関しては17%を超える大幅な上昇となった。
なかでもBCH(ビットコインキャッシュ)は、+112%と他銘柄の追従を許さない高パフォーマンスとなった。
理由として考えられるのは、6/27マーケットレポート「選ばれたBCH(ビットコインキャッシュ)、7日間で120%急騰も上値模索が続くか!?」にも記載した通り、機関投資家向けの暗号資産取引所がアメリカでサービスを開始し、取扱銘柄の中にBCHが含まれていたためだと考えられる。
BTC(ビットコイン)も上記取引所での取扱銘柄であることに加え、ブラックロックのビットコインETF申請による盛り上がりで17.9%上昇した。
そして、上昇率3位のXLM(ステラルーメン)は、6/27に暴騰。前日比+12.5%を超えた。
次項では、その暴騰の要因と、今後の値動きについて考察する。
・暴騰の要因と今後の値動き
XLM/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
XLM(ステラルーメン)のチャート・価格情報はこちら
上図は、2023/1/1~6/27までの現物XLM/JPYの日足チャートである。
上述した通り、6/27に大きく陽線をつけている(上図赤矢印)。
他の暗号資産と比較しても上昇幅が大きいことから、市場全体に関わる出来事に同調したわけではなくXLMの個別材料に影響されたということが分かるだろう。
以下で、XLMの価格上昇に貢献したであろうXLM関連のニュースを整理してみる。
・6/23 Stellarを介したCoinbaseへのUSDC(USD Coin)の入出金サポート
6/23にStellarを介したCoinbaseへのUSDCの入出金をサポートしたと発表した(6/24 Stellar.org)。
大手暗号資産取引所であるCoinbaseがStellarを介したUSDCの入出金をサポートしたことにより、CoinbaseのユーザーがUSDCに触れる機会が多くなることが考えられ、ユースケースの拡大に期待が膨らんだ。
・6/27 給与支払いシステムのBitwage がStellarで開発されたVibrant Walletと提携
給与を暗号資産で受け取ることができるBitwageが、Stellarで開発されたウォレットであるVibrant Walletとの提携を発表した(6/28 Crypto News Flash)。
Bitwage とVibrant walletとの提携により、給与を直接Vibrant Walletで受け取ることができ、企業側もStellarを介することにより低コストで迅速な送金を実現できるとしている。
上述のCoinbaseへのUSDC入出金のサポートとのシナジーでユースケース拡大の期待から、6/27の暴騰が起こったと考えられる。
このような要素が重なり、6/28 20:00現在は14.1円付近を推移しており、ここからの価格動向が注目される。
3月最安値である上図緑色線10円であるが、6/14~15の最安値は10.3円と10円を下回ることは無かった。
そこから反発し、今年に入りもみ合いを続けていた10.7円台(上図黄色線)を超えたことから、直近の推移には勢いがあることが分かる。
また、3/31につけた高値付近である14円(上図青線)を超えて推移していることから、ユースケース拡大への期待でこの高値圏をしばらく維持できるかもしれない。
高値圏で足場を固め、再度上昇基調となるようであると、2022年6月~9月のレジスタンスラインとなっていた16.3円付近がターゲットとなろうか。
反対に、高値圏のもみ合いから利益確定の売りをこなせない場合、14円のサポートを割り込むようであると下落基調が強くなる可能性も考えられるだろう。
この場合、5月中旬の価格帯である11.8~11.5円あたりまで価格が下落するかもしれない。
どちらにせよ、ボラティリティが高い状態には変わりないため、価格の急変には十分注意しておきたい。
(6/28 午後8:00時点)
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