ビットコイン先物でみる窓、窓埋めの注目すべき価格帯は?
Daily Market Report 2023/6/13
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・現在までのCMEビットコイン先物価格推移から「窓」を見る
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図は、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物のチャートである。
CMEのビットコイン先物とは、CMEグループとクリプト・ファシリティーズ社(CF)が開発したビットコインのドル建て参考基準レートを1日に2度算出し、それをベースとしてUSD建ての差金決済取引が行える先物である。
このビットコイン先物は、米国中部時間で日曜から金曜の午後5時から午後4時まで取引可能であるため、取引所の休場を含めた休み明け、通常の暗号資産市場ではメンテナンス後などを除いて、あまり確認できない「窓」を確認することができる。
一般的に、株式や為替など土日が休場の金融商品では、週明け「窓」が発生することが多く、「窓開け」「窓埋め」という言葉はポピュラーである。詳しくは上記のリンク先を確認していただきたい。
2017/12/18にCMEで始まったビットコイン先物を機に、ビットコインでも窓が注目されることとなった。
上図に①・②・③とチャート上で確認しやすい窓開けを赤く囲った。その右の赤の実線は窓埋めまでの期間である。
期間の差はあれ、上記全ての期間で窓埋めが起こっていることを考えると、窓開けがあれば窓埋めへの動きが意識されやすいことが上図からもわかるだろう。
また①・②に対しての窓埋めは、窓埋め後に反発をしていることから、意識されていることもわかる。
以上のように、期間は様々であるが、窓開け後に窓埋めが起こりやすい性質を確認できた上で、直近の窓開け状態の価格帯を次に確認する。
・直近窓埋めが起こる可能性がある価格帯は?
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上図は、直近の窓開けを確認しやすくするための、2022/3/1から2023/6/12までのCMEビットコイン先物のチャートである。
窓開け状態の価格帯を赤の太線で示してある。窓埋めを意識する場合、注目したい価格帯は
・上35,000USD(≒約456万円)
・下20,000USD(≒約272万円)
だろう。
冒頭の全期間チャートから、窓開けの価格帯が反発していることも多く、市場参加者から意識されていることも確認できることから、上記の上下窓開け価格帯も意識されると推測できる。
現在価格は上下の窓同士に挟まった水準(26,000~29,000USDレンジ≒364~406万円レンジ)であることから、どちらか一方の窓埋めが行われた際には、あと一方の窓埋めを意識して反発狙いから窓埋めまでのポジションをとることも考えていいだろう。
また、年始から現在までを上昇トレンドと定義した場合、トレンドライン(上図 青線)を引くことができる。
このトレンドラインがどのように機能するかにより、窓を埋める方向も決まるかもしれない。
トレンドラインがサポートとして機能すれば、上の窓である456万円を目指す方向となる一方で、トレンドラインが破られるようであると下の窓である272万円に進む可能性が出てくる。
このように、ビットコイン市場分析の1つとしてCMEビットコイン先物の確認は有意義であり、定期的に確認してみたい。
(6/13 午前7:00時点)
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