NFTの権利付与を発表したNIDT(ニッポンアイドルトークン)、今後の価格への影響は?
Daily Market Report 2023/6/1
_
・NFTへの注目度
Google Trendsより当社作成
上の図は、2021/1~現在の「NFT」の検索ボリューム(※)である。
※Google Trends:最も検索需要があったタイミングを100として、そこの数値と比較した割合で表示したもの。
これを見ると、2022/1が最もNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)の検索ボリュームがあったタイミングであり、注目されていた時期だと分かる(参考:2022/5/12のマーケットレポート「NFT取引高が半年ぶりの高水準。ETHにとってBTCに対する追い風となるか」)。
図のとおり、2021年頃から盛り上がりを見せたNFTは、2022/1に最大検索ボリュームのピークを迎えた以降、右肩下がりに推移していたが、2023年に入ってからは減少に歯止めがかかっており、実際、NFTに関する大きなニュースが幾つか確認できる。
以下はその一部である。
・ソニー、様々なゲームで横断的にNFT利用させる仕組みの特許出願していた(3/26 コインテレグラフ)
・米アマゾン、NFTサービスの開発は最終段階に=報道(4/10 CoinPost)
・大手ゲーム企業のNFTプロジェクトに採用されたMATIC、価格への影響はあったのか?
当社取引ツールより作成
上の図は、2023/1/1~2023/2/28のBTC/JPYとMATIC/JPYの比較チャート(※)である。
※比較チャートは、図の左端2023/1/1を基準0%として、変動価格幅を%表示で描画したものである。
NFTに関するニュースでは、上述の他に以下を確認した。
・スクエニの新NFTプロジェクト「シンビオジェネシス」、ポリゴンも採用へ(2/16 CoinPost)
2/16、大手ゲーム企業のスクウェア・エニックス(スクエニ)が手掛ける「シンビオジェネシス」のゲームユーティリティにMATIC(ポリゴン)が採用されると発表があり、2/15時点では160円付近であったMATIC/JPYの価格が、発表の翌日2/17に一時200円まで上昇した。
上の図のとおり、BTC/JPYの価格と比較しても高い上昇であったことから、NFTプロジェクトへの採用がMATIC/JPYの価格に影響したと言えるだろう。
・NFTの権利付与を発表したNIDTとは
NFTの話題では、5/19、DMM Bitcoinが取扱いをしている暗号資産・NIDT(ニッポンアイドルトークン)の保有者にレジェンダリーNFT、スペシャルNFT の権利付与などが、オーバース社より発表された(5/19 DMM Bitcoin)。
NIDTは、『IDOL3.0 PROJECT』を推進するオーバース社主導のもと、イーサリアムブロックチェーンで発行された、ERC-20規格の暗号資産である。
IDOL3.0 PROJECTでは、IEOによる調達資金を活動原資として、従来のアイドルグループにはない、「ブロックチェーン技術とメタバースを利用した活動領域の拡大」をミッションとし世界に向けて発信する新しい女性アイドルグループを創造するプロジェクトを展開することを目的としている。
現在、プロジェクト自体は黎明期であり、女性アイドルグループのメンバーを選考している段階だが、今後は、対象女性アイドルグループがデビューし、コンサートや握手会などのリアルな場での活動の他、メタバース空間やNFTなどのWeb3.0技術を駆使した新たな活動領域を開拓していくことが予定されている。
・NIDTの価格推移と今後は?
当社取引ツールより作成
NIDT(ニッポンアイドルトークン)チャート・価格情報はこちら
上の図は、2023/4/26~現在のNIDTの日足チャートである。
NIDTは、2023/3/29~4/19にIEOが実施され、1NIDT=5円にて販売された。
その後、4/26より取扱いが開始され、4/26から3日後の4/29まで、NIDT/JPYの価格は1円~5円の間で激しく乱高下していたものの、5/1には5円台まで回復した。5月以降は、高まっていたボラティリティが収縮し、現在は3円~5円の間を安定して推移している。
今後、以下のとおりIDOL3.0 PROJECTのアイドル活動が本格化しファンがNIDTを使用してライブチケットを購入したり、NFTの特典を獲得したりする環境が整い、積極的にアイドルを応援できるようにコンテンツが充実してくる。
・6月24日: スペシャルNFT 付与第2弾 第1回判定日
・7月15日: スペシャルNFT 付与第2弾 第2回判定日
・8月1日: スペシャルNFT 付与第2弾 第3回判定日
・8月頃: NIDT ポータルサイト公開開始
・8月頃: Final Stage 進出者お披露目イベント開催
・9月~10月頃: Final Stage メンバー候補生最終決定投票
・10月頃: 『IDOL3.0 PROJECT』メンバー候補生決定
・10月~12月頃: レジェンダリーNFT・スペシャルNFT 付与開始
・12月~1月頃: VIPイベント開催
NIDTはアイドル選考が進み、アイドルの顔が見えてくると需要が急増する可能性を秘めており、コアなファン層が広がり、推し活ニーズが強くなると、金融商品の枠を超えた強みが認知されることになる。
これまでの暗号資産にない魅力を秘めたNIDTは、NFT需要を取り込んだMATICの上を行き、BTCを凌駕するパフォーマンスを見ることになるかもしれない。
(5/31 午後6:00時点)
◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。
◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。
◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。
◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。