下院の可決に注目?DOT(ポルカドット)、次のターゲットプライスは?

Daily Market Report 2023/5/31

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今回のレポートは、前回レポート(Daily Market Report 2023/5/2「三角保ち合いブレイクのDOT(ポルカドット)、次のターゲットプライスは?」)の結果を振り返りつつ、最新の市場環境を織り込み、新たにシナリオをアップデートした内容である。

前回シナリオの振り返り

日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上:DOT/JPY価格
中:MACD(12,26,9)
下:スローストキャスティクス(14,3,3)
DOT(ポルカドット)チャート・価格情報はこちら

上図は、DOT/JPYの日足チャート(期間:2023/3/3~現在)に、MACD(12,26,9)とスローストキャスティクス(14,3,3)を反映させたものである。

前回のレポートでは、ターゲットプライスは3/27と4/26につけた740円付近、割れるようであれば700円付近がサポートになる可能性と記述していた。

前回執筆の5/2直後、740円手前の750円まで下落後、5日間ほど750円がサポート(上図①)となっていたが、5/8には700円まで大幅に下落(上図②)となった。

とりあえずは700円がサポートとなった格好である。

また、5/8の下落はバイナンスがビットコインの引き出しを一時停止したためではないかと考えられる。

その後、DOT/JPYは740~750円がレジスタンス(上図③)となっていたが、5/28に米国のデフォルト(債務不履行)懸念が後退したためか、750円を上にブレイクし一時770円まで上昇した。

現在のDOTは760円付近を推移している。

相場環境

注目が集まっている米国のデフォルトについて、5/28にバイデン大統領とマッカーシー下院議長は債務上限法案について基本合意に至ったと発表された。その合意内容が盛り込まれた法案は本日5/31に下院採決が見込まれている。

合意内容には、2024年予算の一部としてホワイトハウスが提案し、共和党が拒否していた「デジタル資産マイニングエネルギー(DAME)消費税」は含まれていない。DAMEでは、ビットコインなどの暗号資産マイニング企業に対して、マイニングに使用する電力コストの30%に相当する税金を課すべきだと提案されていた(5/30 CoinPost)。

この法案が可決された場合、暗号資産全体に追い風になるかもしれない。

また、一度は6/1から6/5へ後ずれしたXデーだが、政権側の交渉担当者であるシャランダ・ヤング行政管理予算局(OMB)局長6/5から後ずれする兆候はないと述べた(5/31 ロイター通信)。

まずは、目先の下院で可決されるか注目である。

その後の注目ポイントとしては、米雇用統計が6/2に控えている。さらに6/13-14にはFOMC(連邦公開市場委員会)が控えており金融市場への影響が大きくなる可能性がある。

雇用統計については、失業率の上昇が見込まれており米国経済の悪化度合いを測る重要なイベントとなる。また、インフレ懸念も依然として残る中で米国の金利動向は金融市場に大きな影響を与える。

投資家の期待は年内利下げであるが、Fedの判断を確認するために6月のFOMCは重要であり、現在、CMEのFedWatchツールでは0.25%に利上げと見られている。
Daily Market Report 2023/5/30「ビットコインもチャットGPTバブルに乗るのか!?」参考

今後のシナリオ

日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上:DOT/JPY価格
中:MACD(12,26,9)
下:スローストキャスティクス(14,3,3)

上図は、DOT/JPYの日足チャート(期間:2023/3/23~現在)に、MACD(12,26,9)とスローストキャスティクス(14,3,3)を反映させたものである。

<注目点>
・上昇チャネル形成中
・MACDは中立
・ストキャス75付近でデッドクロス
・ターゲットプライスは①740円、②800円

・上昇チャネル形成中
現状は、上図のとおり5/12の安値683円を起点に上昇チャネルの中を推移している。
サポートライン:5/12安値683円と5/25安値707円
レジスタンスライン:5/10高値737円と5/29高値773円

DOT/JPYは800円が意識されると上値が重くなり、5/29には反落している。ただし、レジスタンスとなっていた740円をブレイクしたことにより、逆に740円がサポートラインとして機能しており、上昇チャンネル内で上値模索の動きが想定しやすい。

・MACDは中立
ヒストグラムは横ばい、ラインはゴールドクロス後順調に上昇してきたが0ラインを抜けられるか過渡期のため中立判断が適切とみられる。

0ラインを抜けられるようであれば短期EMAと長期EMAでゴールデンクロスが起こるということなので、上昇チャンネルを補強する形で強い相場になる可能性も高まる。

・ストキャス75付近でデッドクロス
ストキャスティクスは75付近で高い位置にある。今後も上値が重い局面で調整売りが出てくるであろうが、上述のとおりチャンネル、MACDが上値目線であるため、むしろ、調整は絶好の買場となる可能性は否めないであろう。

・ターゲットプライスは①740円、②800円
上記3点から短期的下落で740円、反発し800円を目指す展開もあり得るだろう。

(5/31 午前8:00時点)

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