年初から上昇トレンドのBTC(ビットコイン)、このまま400万円代に到達できるか

Daily Market Report 2023/5/19

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移動平均線にサポートされるBTC

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上図は、年初から現在までのBTC/JPY日足チャートに移動平均線(75日,100日)を描画したものである。

年初からの動きを振り返ると、1月に210万円台でスタートしたBTC/JPYは順調に上値を追い2/20には約340万円の高値を付けた。その後、3月にはETHのアップデートを見越したETH選好の流れとSVB(シリコンバレーバンク)の破綻にいたる一連の流れからか下落に転じるが、100日移動平均線でサポートされ上昇に転じた。

上昇後は4/14に410万円代の高値をつけるが400万円台は上値が重くなり、三角持ち合いを形成(上図青矢印)していたが5/8にこれを下にブレイク、現在は75日移動平均線にサポートされる形で推移している。

年初以降の動きからは、比較的長期の移動平均線がサポートとして機能しやすいという点が言えるだろうか

3月の下落ではSVBの破綻、5月の下落では米国の債務上限問題というファンダメンタル由来の下落をそれぞれサポートラインで跳ね返している。

言い換えれば、長期の移動平均線を下にブレイクするような下落が起きた場合、それが年初からの上昇トレンドの終了を意味すると言えるだろう。

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また、上図(2022/4~現在)で表したように、現在の375万円という水準は昨年5月のもみ合いの水準でもある。昨年5月は、LUNAショックによる急落があった後、セルシウスショックに至るまでの中間地点であった。

そうしたショック後の値固めが行われた水準であることを考えると、この水準で再び値固めすることができれば上昇に追い風となるかもしれない。

テクニカル分析

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上述した移動平均線と合わせて、相場の過熱感を図るRSIをみるとこれも反転上昇シグナルとなっている。

年初からのRSIを確認すると、同指標が25付近に下がったのは3/10と5/12であり、そこから価格は切り返し上昇していることが確認できる。

仮に欧米諸国の利上げが改めて意識されるなどのネガティブ材料が出たとしても、RSIが25の水準に到達した際には再度反転上昇となることも考えられようか。テクニカル面でのサポートが確認できれば400万円も射程圏となるだろう。

また、近日話題となっている米債務上限問題は、5/18のレポート(「米国債デフォルト(債務不履行)の危機。どちらに転んでもビットコインに資金流入?」)にて述べたようにBTCの追い風となる可能性もある。株式や債券といった他アセットが低迷する中でBTC/JPYが続伸するシナリオも考えられようか。

しかし、RSIが20を割り込むような弱気トレンドとなれば、BTC/JPYは下げ止まらず、年初水準の200万円台前半あたりまで急激な下げとなる展開にも注意が必要かもしれない。

(5/18 午後9:00時点)

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