BTCは340万円まで下落。ミームコインバブルの裏でBTCは下値を固めるか
Daily Market Report 2023/5/16
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・ミームコインバブルとBTC(ビットコイン)
暗号資産には、時価総額が1000億ドルを優に超えるBTC(ビットコイン)のほかに、ETH(イーサリアム)、AVAX(アバランチ)やMATIC(ポリゴン)といったアルトコインと呼ばれる銘柄が数多くあるが、それらの銘柄よりもはるかに時価総額が小さいコインが近頃過熱している。
その中の一つの分野に、ミーム(meme:ネタという意味で用いられるスラング)コインがある。
DOGE(ドージ)やSHIB(シバ)といった、今では暗号資産の時価総額10位前後に位置するコインも、元々は一部のコミュニティが支持する時価総額が小さいミームコインであった。これらは犬がモチーフとされているコインであるが、昨今過熱しているのは別のミームである。
現在では、2005年に流行したアメリカ漫画「ボーイズ・クラブ」に登場したカエルのキャラクターPePe(ぺぺ)をモチーフにしたコインやNFTが、今月の大きな話題の一つとなっている。
また、暗号資産になじみ深いイーロン・マスク氏も、5/13にPePeの画像を用いたツイートをしており、市場参加者からの関心も高まっていそうだ。
そして、NFTやミームコインの話題は、BTCと決して無関係ではない。
BTCは、画像や音声といったNFT情報がブロックチェーン上に記録されるようになっており、BRC-20トークン(BTCのブロックチェーン上で取引できるトークン)の発行も可能になっている。5/8、様々なミームをモチーフにしたBRC-20トークンが急騰するなどして、BRC-20トークン全体の時価総額は一時1億ドルを突破した。
BTCの価格は5/8に下落しているため、BRC-20トークンとBTC価格の連動性は現在高くはないが、今後BRC-20トークン市場の拡大がBTC自体へのプラス材料として働くシナリオもあるかもしれない。
ここ数日のBTCの価格は360万円から370万円付近で推移しているが、5/12には一時約340万円まで下がっており、5/6の400万円から弱含む展開となっている。
・BTCのテクニカル分析
BTC/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら
上図は、2022年5月以降のBTC/JPYの週足チャートである。
BTC/JPYは2022年8月から2023年の3月上旬にかけては335万円のラインで上値を抑えられていたが、3月中旬以降は逆に335万円のラインが下値のサポートラインとなっている。
先週の週足は長い下髭を付けがた335万円ラインで大きく反発しており、この週足レベルのサポートラインは強力であると言ってよいだろう。
一方、日足基準である先日のマーケットレポート「【暗号資産ウェザーレポート】トレンド系が売りに変化」ではトレンド系がやや弱含んでいるため、再度335万円まで下落するシナリオも考えられようか。
仮に、335万円を割る展開となると週足レベルでの弱気トレンド入となり、年初からの上昇を打ち消すような転換にも注意が必要かもしれない。
(5/15 午後10:00時点)
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