5月のアノマリー、BTC(ビットコイン)も弱含む?
Daily Market Report 2023/5/1
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・セル・イン・メイ(Sell in May)は本当か
米国株式市場には「セル・イン・メイ」というアノマリーが存在する。正確には「Sell in May, and go away,don’t come back until St Leger day(5月に売り、セント・レジャー・デー(9月)まで相場に戻るな)」、6月から9月にかけて株式市場は低迷することを意味している。
5月には、ヘッジファンドの決算が集中することや、多くの投資家が夏季休暇を取ることにより相場が閑散期になることなどが要因として挙げられるが、明確な根拠はない季節性のアノマリーである。
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は、2000年1月から2022年12月までのS&P500指数の月ごとの平均変動率及び、1月を100として計算した年間平均推移をまとめたものである。
平均変動率を見ると、7月のみ上昇傾向だが、6月から9月にかけてはマイナスの変動率となっている。
年間平均推移からも、セル・イン・メイのアノマリーが示す通り、5月に一度手仕舞い9月に買い戻すことは有効に思われる。
次に、暗号資産市場にも同様の傾向が存在するかを確認する。
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は、2011年8月から2022年12月までのBTC/USDの月ごとの平均変動率及び、1月を100として計算した年間平均推移をまとめたものである。
BTC/USDも6月、8月、9月のパフォーマンスは他の月に比べ低迷する傾向が見られるが、変動率がマイナスとなっているのは9月のみである。
株式と異なり、5月に一度手仕舞う必要性は見受けられず、売りに転じるならばは8月から9月にかけてと言えようか。
しかし、6月に一度呼び悩む傾向があることは注目に値するだろう。
・チャートは上昇基調
BTC/JPY日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら
上図は、2022年3月から現在までのBTC/JPY日足チャートである。
今年4/19以降一時的な調整を迎えていたBTC/JPYだが、現在再度上昇基調となっている。
3本の移動平均線が上から短期(5)・中期(15)・長期(25)と順に並ぶ上昇のパーフェクトオーダーを形成しており(上図 赤丸上)、併せてMACDでもEMAがシグナルを上回るゴールデンクロスが発生(上図 赤丸下)。短期的には上昇を続ける公算が大きい。
しかし、現在価格の上には今年4/14に付けた年初来高値4,067,443円と昨年6/6の高値4,135,836円から成るレジスタンス(上図 青線)が待っている。
まずは、この価格帯を突破し410万円台に乗せられるか着目したい。
過去の傾向に倣うのならば、上述のレジスタンスを突破後、6月にかけてもみ合い相場となる可能性も高いが、今週は5月1日にはISM製造業景気指数、3日にはADP雇用統計、4日には5月FOMCと重要指標の発表が控えており、市場環境の急変にも注意したい。
(4/30 午後11:00時点)
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