LTC(ライトコイン)、ダブルトップ出現。これまでの上昇に暗雲か

Daily Market Report 2023/4/28

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高値更新ならずも半値押し水準で下げ止まり

LTC/JPY日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、LTC/JPYの2023年初からの日足チャートに直近の高値・安値水準を描画したものである。

現在は、3/9につけた直近安値(8,674円)から、4/18高値(13,813円)に向かった上昇の半値押し水準(11,240円)で下値が支えられ、方向感を探る状況となっている。

前回4/5の当社レポート「順調に上昇するLTC(ライトコイン)、半減期に向かって上昇継続か」では、目先の上値目処に関して、2/13高値である13,939円や節目の14,000円が意識される旨を記述した。

LTC/JPYの価格は、レポート公表後も上昇を維持し、前述の水準へ肉薄したものの、どちらの値も更新できずに反落する結果となった。

LTCの目先の材料は7月に予定される半減期であるが、2022/11/16の当社レポート「半年ぶりの1万円台を見たLTC(ライトコイン)、FTX騒動での下げは買場?」では、年明けから半減期の1~2ヶ月前にピークを迎える傾向にあることに言及した。

今回も同様の値動きを見せると仮定すると、5~6月頃にLTC上昇のピークが来る可能性もある。

他方、足元の金融市場では、4/24にはファーストリパブリックバンクの決算発表において、予想以上の預金流出が起こっていることが判明し、一旦落ち着きを取り戻したかに見えた金融不安が再燃した。

加えて、米耐久材受注の上振れによる利上げ継続に対する懸念もあり、リスクオフに傾くきっかけとなる材料が存在することも、暗号資産市場への重石となる可能性もある。

以上より、仮に現在の水準(11,240円)で下支えされて再度上昇に転じた場合でも、14,000円を超えてくると買いで追随するには少々不安が残る状況と言えそうだ。

次に、5月の有名な相場格言「Sell in May」から季節性アノマリーを確認したい。

LTCには「Sell in May」の傾向強め?

CoinMarketCap(https://coinmarketcap.com/)より当社作成

上図は、LTC/JPYの直近5年間の5月始値から5月終値の騰落率を一覧にした表である。

2019年以外では程度の差があるが、5月には下落する傾向が見て取れる。

唯一上昇している2019年は、年前半にBTCが急上昇したことにより、アルトコインも軒並み連れ高となった年であった。

当社取り扱いアルトコイン銘柄の上昇率は平均して40%超の上昇となっており、ほぼすべての銘柄で「Sell in May」とは真逆の動きとなっている。

こうした例外的な動きがあることを念頭に置く必要はあるものの、季節性アノマリーからも、ここから上昇する場合には反落に警戒が必要な期間に突入するとも言えそうだ。

最後に、テクニカル面でLTC/JPYの値動きを確認する。

ダブルトップ出現でチャート形状は悪化

LTC/JPY週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、LTC/JPYの週足チャート(期間:2022/10/10~2023/4/17)に一目均衡表を描いた図である。

週足では、ダブルトップ形状を描き始めており、下落に対する警戒感が強まる状況といえる。

これを否定するには、今年に2度頭を抑えられた、節目の14,000円を明確に上回る必要があるだろう。

3度目の正直で超えることが出来れば、下値への不安が和らぐことになりそうで、2022年前半のレンジ上限であった16,000円台回復も視野に入りそうだ。

一方で、このまま下落が続いた場合であるが、3/6週安値の8,674円が目先の目処となる。

同水準がダブルトップのネックラインとなるため、もし割り込んでしまうと二番天井からネックラインまでの値幅分、ネックラインから下落した位置が意識されることとなる。

今回であれば、8,674円-(13,813円-8,674円)≒3,500円がターゲットプライスとなる。

現在から約4分の1となる水準となるため、容易に到達する水準ではないと思われるが、ネックラインの8,674円を割り込む場合には強い下落に見舞われる可能性も意識しておきたい。

(4/28 午前5:00時点)

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