週足は大陰線となったBTC(ビットコイン)。ローソク足からは下落示唆?

Daily Market Report 2023/4/25

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先週のBTCを振り返る

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、4月のBTC/JPYの日足Bidチャートである。

4月半ばまで順調に上昇していたBTCであったが、先週は約10%ほど下落した。

時系列で言うと、4/18までは400万円前後で推移していたが、4/19に390万円を割りこむと下落基調が強くなり、4/21には一時354万円まで下がった。

直近の3日は365万円前後のレンジを形成し動きが乏しくなっている状況だ。

テクニカル分析

上記で述べたように、先週のBTCは大きく下落したが、週足チャートで見ると以下のようになる。

BTC/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2022年1月以降のBTC/JPYの週足Bidチャートである。

先週の週足終値(368万円)は、その前の週の安値(372万円)を下回っており、包み足となっている。

包み足については、当社マーケットレポート「BTC(ビットコイン)価格上昇も、厳しい下落相場?反転のカギは包み足にあり?!」にも記載している。

以前のマーケットレポートでは下落相場における陽線の包み足を示していたが、今回の相場は上昇相場における陰線の包み足が出現しているのである。

上記のチャートでも、2022/4/4と2022/8/15の週足で包み足が出現したことを示したが、その後に下落したことはチャートよりわかる(上図赤矢印)。

先週の包み足が下降トレンドの起点となり、週足サポートラインの約340万円まで下落する可能性もあることは頭に入れておきたい。

ファンダメンタルズ要因

来週の5/4にはFOMC(連邦公開市場委員会)、その後の5/10に米CPI(消費者物価指数)の発表が控えている。

当社マーケットレポート「米インフレ懸念が再発、ビットコインへの逆風となるか」でも書かれているが、3月のCPIは予想を下回ったことで、インフレ後退によりリスクオンの局面へ突入すると思われた。

しかし、その後にインフレ率の高止まりを示す経済指標や、リセッションを想起する経済指標が発表されたことで、リスクオフに傾く展開となっている。

次回のFOMCで0.25%の利上げと予想通りの結果となるかは注目であり、CPIが市場予想に対してどのような数値となるかも注視したい。

インフレ懸念が強まる結果であると、さらなる金融引締が意識され、米国株価やリスク資産である暗号資産市場に対しては重石となるだろう。

他方、来月は投資の格言にもなっている「セルインメイ」の5月となる。

これは、5月から9月は米株式市場が停滞し、9月から翌4月にかけて相場が盛り上がるというアノマリーに基づいた格言である。

ことBTCにいたっては、2014年以降で5月の月足が陰線となったのは、2015年、2018年、2021年、2022年の4年間のみと、あまり格言通りの下落相場とはなっていない。

ただし、年初の水準が220万円付近であったことを考えると、現在は360万付近まで大幅上昇となっており、高値圏にいる状態である。今年はBTCにとってもセルインメイとなる可能性は高いかもしれない。

また、4月中のダウ平均株価とBTCの相関係数は0.41となっており、米国株式市場との相関関係を見せ始めている状況だ。

そのため、株式市場の動向も気に留めておく必要はあるだろう。

(4/25 午前6:00時点)

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